京都府医師会看護専門学校 准看護科・看護学科3年課程 令和元年度 合同戴帽式 101名(1年生)

 「看護を学ぶ学生としての決意を新たにし,1年間学び積み重ねた基礎科目や基礎分野の学習を基に,今後は臨地実習で患者様から学ばせていただく上での責任感の重さを自覚する。そして,心構えを新たにし,看護する者の精神を養う第一歩とする」ことをねらいとして,准看護科111 回生,看護学科3年課程20 期生の合同戴帽式が,令和2年2月4日(火)挙行されました。

 式典は,本年度から会場を本校体育館に移し,「開式の辞」,「戴帽の歌」斉唱の後,「戴帽の儀」では准看護科21 名,3年課程2クラス80 名の学生一人ひとりが登壇し,戴帽を受けました。厳かに親火から各自の蝋燭に点火し,順次場内を周回する看護学生の姿は,凛として爽やかさと温かさを感じさせるものでした。そして,未来に向けた希望と決意を込めて全員で「ナイチンゲール誓詞」を唱和しました。

 「式辞」では,松井道宣校長から祝意とともにナイチンゲールの「どんな仕事をするにせよ実際に学ぶことができるのは,現場においてのみである」という言葉を紹介され,「皆さんはこれから臨地実習等において,医療の現場で患者さんやそのご家族と接する中で多くのことを学び,考え,そして悩み,成長していきます。ナイチンゲールのように温かく,傷ついた人々の灯となれるよう患者さんやご家族に寄り添い,思いやりのある看護ができるようしっかり学んでください」と励ましの言葉がありました。

 ご来賓からは,京都府知事様ならびに京都市長様(いずれも代理)から祝辞を賜り,式典は来賓や実習病院関係者,本校講師,保証人,保護者等多くの方々のご参列のもと,厳かに進行しました。入学してほぼ一年,次のステップへ進む嬉しさと,新たに身を引き締めんとする姿に着実な成長ぶりが感じられました。



戴帽生の声

准看護科111 回生  稲垣 咲子

 看護学校に入学して,間もなく1年になります。日々の授業や,課題に追われ学生生活は想像以上に厳しいものでした。戴帽式を迎え厳かで幻想的な雰囲気の中,ナイチンゲールからいただいた灯を見つめ感性豊かな思いやり溢れる看護師になりたいと自分の働く姿を思い描きました。そのためには知識だけでなく,少しの変化にも気づく観察力を身につけ,また支えてくれる人たちへの感謝を忘れず,頑張っていきたいと思います。

3年課程20 期生  藤岡 弥央里

 戴帽式では,ナイチンゲールから灯火をいただき,厳かな雰囲気の中,ナイチンゲール誓詞を唱和しました。会場に響き渡る声と姿からは,同じ看護の道を目指す決意が伝わってきた気がします。また,戴いたキャップの重さを自覚すると同時に,多くの期待を背負っていることも感じました。

 まだ,入学して11 か月,看護の基礎を学び,看護師になる夢へと近づくためのスタートラインに立ったところです。一度しか経験できない素晴らしい式に出席できたことを誇りに思い,さらに自らの知識・技術を磨き,患者の気持ちに寄り添った看護ができることを目指し,日々努力していきます。これから,厳しい実習,難しくなる勉強があり,逃げ出したくなる時もあると思いますが,同じ志を持つ仲間と助け合いながら,困難を乗り越えていきたいと思います。

2020年4月1日号TOP