2020年5月1日号
令和2年3月3日(火),新型コロナウイルス感染症の影響について検討を重ねた結果,予防対策に万全を期し,規模縮小とともに形態を変更して令和元年度卒業式を挙行しました。会場を各学科・課程別に校内4会場とし,校内一斉放送により在校生代表から送辞,卒業生代表から答辞を述べた後,各会場ごとに教務主任から卒業生に卒業証書を授与しました。助産学科第11 期生19 名,看護学科3年課程第18 期生82 名,同2年課程第24 期生34 名,准看護科第110 回生31 名の合計166 名が,晴れやかで爽やかな看護の制服(戴帽姿)で授与式に臨みました。
例年のように校長式辞や来賓祝辞もなく,また,実習でお世話になった施設関係者の皆様や日々応援し支えてくださったご家族の方々のご臨席がないため,少し寂しい感はありましたが, 各学科・課程ごとに盛大に卒業の喜びを分かち合い,意義ある式典を実施することができました。
卒業生は,卒業証書を手に在校中の思い出をかみしめつつ,これからの人生に大きな希望と夢を抱き,晴れやかに巣立っていきました。
是非とも,今後お世話になります医療関係者の皆様や患者さんをはじめ,多くの方々から信頼され,慕われ愛される助産師・看護師・准看護師に育ってくれることを願ってやみません。
助産学科 水取 民
卒業の日を迎えたことが信じられないほど, あっという間の一年でした。
入学後,助産の知識や技術の徹底的な学習は大変でしたが,早い時期に基礎を固められたことで安心して実習に臨めました。実習で出会った妊産褥婦様,赤ちゃん,医師,助産師の方々からは, たくさんの学びとともに,自分自身と向き合う機会も与えていただき,心から感謝しています。時にふざけ合い,時に真剣に泣き,支え合ったクラスメイトも私の宝物です。
4月から臨床に出ることは不安です。でも,先生方が一年間伝え続けてくださった,どんなときでも命に誠実に,丁寧に向き合うことを忘れずに, 助産師として歩み始めたいと思います。
看護学科3年課程 益池 里奈
入学当初は期待と不安が入り混じり,一心不乱に勉強するばかりで周囲が見えない時期もありました。そのため,孤独を感じたことも少なくありません。しかし目標達成までのプロセスの重要性を学んでいき,実習が始まる頃にはクラスメイトとの協力体制を構築し,客観性を持って自己のあるべき姿を見つめ直す力を得ることができました。この学校生活は自己の未熟さを知り,多くの方から学ばせていただく感謝の気持ちや支え合う必要性に気付くことができたかけがえのない時間だったと振り返ります。
いよいよ看護師となり看護を必要とする人を支える立場になりますが,今後医学の変遷にともなって看護の展開方法も変化するかもしれません。そのため春から再び期待と不安が錯綜しますが,養った人間性を活かし,学んだ基礎を振り返り,エビデンスを熟考して適切な対応を導いていく努力を惜しまずに前を向いていきたいと思います。
看護学科2年課程 大田沙奈花
私は一度,社会人を経験してから24 歳で京都府医師会看護専門学校に入学しました。
学生生活は想像していたよりも大変で,毎日勉強や課題に追われ,ついていくことに必死でした。臨地実習では,実際に患者様に関わることで患者様の生命を左右する看護師の役割の重要性を実感し,時には辛く,逃げ出してしまいたいと泣いてしまうときもありました。しかし,患者様が元気になっていく姿をみることや,家族や先生方,クラスメイトなど自分の回りの人たちが支えてくれたことで頑張ることができました。これからも回りの人たちが支えてくれたこと,感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。また,患者様の人生を支えられる看護師になりたいです。
准看護科 愛須 草子
私には宝物が3つあります。准看護科に入学してから,講義,学内演習や臨地実習など濃厚な2 年間はあっという間に過ぎ,卒業を迎えた今,宝物が倍以上に増えていることに気付きました。自信の無さや不安から色んな壁にぶつかり,何度も心が折れそうになるたび,患者様や仲間の言葉, 先生方や指導者様,家族に支えられて今があります。
この2年間で人を思いやり,人と向き合い,自分を振り返ることの大切さを学びました。
「毎日なんでもが勉強」を合言葉に,これからも学び続けることで,看護を専門職とする者として成長していきたいと思います。