地区だより 西陣医師会

理事 金光 京石

 京都市西陣医師会は第二次世界大戦終戦後の昭和22年(1947年)新生日本医師会の発足にともない12月4日に創立されました。その後、平成21年に一般社団法人化し、平成29年の創立70周年を迎えました。
 当医師会の担当する区域は、衣笠、金閣、大将軍、紫野、柏野、楽只、翔鸞、仁和、正親、嘉楽、乾隆、出水、聚楽、待賢、桃園、西陣、成逸の17の学区・元学区で、若干はみ出している地域はありますが、西大路通り、北大路通り、堀川通り、丸太町通りに囲まれたエリアです。創立当初はすべての学区が上京区の管轄でしたが、昭和30年に北区が上京区から分区したため、現在は北区、上京区の2行政区にまたがっています。会員数は194名(A会員98名、B会員79名、C会員17名)で、ここ十年余りでやや減少傾向にあります。
 地域医療活動としては、特定健診事業、がん検診、各学区での包括日常生活圏地域ケア会議、認知症や難病の連絡協議会、「子どもまつり」、「区民ふれあいまつり」、総合防災訓練等への出務、また北医師会、上京東部医師会と合同で学術講演会の開催を行っております。昨今、地区医師会に求められている在宅医療についても北医師会、上京東部医師会と共同で「北区・上京区在宅医療・介護連携支援センター」を設立し、事業をすすめていく体制を整えています。
 しかしながら、当医師会に限ったことではありませんが、今年度においては新型コロナウィルスの影響で地区医師会の事業としてはほとんど行えていないのが現状です。当医師会では数年前から災害時の地域での連携を目的に、北医師会、上京東部医師会とともに北歯科医師会、上京歯科医師会、北薬剤師会、上京薬剤師会と「京都市北区上京区医歯薬連絡協議会」を結成しておりました。新型コロナウィルスの感染を恐れて、医療機関への過度の受診抑制による健康状態の悪化や小児の健診・予防接種控え等が報告されていましたので、コロナ禍において地域住民の皆さんの健康維持のため何か発信できないかと協議し、北区、上京区の健康長寿推進課のご協力を得て、市民しんぶんの北区版、上京区版に以下の文面を掲載しました。
 「西陣」の地名は室町時代の1467年に起こった応仁の乱で西軍の山名宗全が陣を敷いたことに由来するとされています。幕府のお家騒動から11年もの間、京都の街を戦乱に陥れた応仁の乱ですが、その終焉となった11月11日が「西陣の日」と制定されているそうです。現在全世界で猛威を奮っている新型コロナウィルスが1日も早く終焉を迎える日を願っております。それまで地域の三師会で協力し地域医療を行っていきたいと考えております。

一般社団法人京都市西陣医師会
〒602-8474
京都市上京区千本通五辻下ル上善寺町99-3
第5京土ビル3F
TEL:075-417-0652 FAX:075-417-0653
H P:http://nsjinmed.sakura.ne.jp/
e-mail:nishijin@mint.ocn.ne.jp
会 長:水谷 正太
会員数:194人(2020.10 現在)

2020年11月1日号TOP