2020年11月1日号
令和3年3月から開始される医療保険のオンライン資格確認の導入に向けて,本年7月に開設された「医療機関向けポータルサイト」において8月7日より顔認証付きカードリーダーの無償提供の申込受付が開始されたことに続き,今般,10月16日より,同ポータルサイトにて,オンライン資格確認の利用申請の受付も開始された旨,厚生労働省保険局医療介護連携政策課より情報提供がありましたのでお知らせします。
今後,医療情報化支援基金による補助金申請等の受付についても,順次,ポータルサイトで開始される予定です。
また,オンライン資格確認にはオンライン請求回線を使用することから,オンライン資格確認の開始に向けて,①オンライン請求の利用申請もオンライン申請を可能とするために,関連書類の押印が不要になった旨,②「レセプトのオンライン請求に係るセキュリティに関するガイドライン」を廃止し,新たに「オンライン資格確認等,レセプトのオンライン請求及び健康保険組合に対する社会保険手続きに係る電子申請システムに係るセキュリティに関するガイドライン」(令和2年10月5日付厚生労働省保険局医療介護連携政策課長名通知)が策定された旨の通知も併せて情報提供がなされています。
オンライン資格確認への対応は義務ではありませんが,導入を希望される医療機関におかれましては,各種申込の前に,顔認証付きカードリーダーの機種選定,端末導入やシステム改修費用等,既存の院内システムの導入事業者と十分にご相談いただく必要があります。令和3年3月のシステム稼働開始以降であっても,カードリーダーの無償提供の申込みや補助金申請は可能ですので,慎重に導入をご検討ください(令和5年3月31日までに補助対象事業を完了(※)させ,令和5年6月30日までに申請することとされています)。
(※)基本的に必須となる「顔認証付きカードリーダーの入手」,「資格確認端末の購入・導入」,「オンライン資格確認に必要となるオンライン請求回線の導入,既存のオンライン請求回線の増強」,および,必要に応じて「レセコン,電子カルテ等のアプリケーションに組み込むパッケージソフトの購入・導入」や「オンライン資格確認の導入に必要となるレセコン,電子カルテ等既存システムの改修」等を行い,支払基金との接続・運用テストを完了しておくことが求められます。