令和2年度医療メディエーター養成研修会 感染対策を徹底して研修を開催

 8月8日(土)~ 10 日(月・祝)の3日間,府医会館3階大会議室において日本医療メディエーター協会認定「令和2年度 医療メディエーター養成研修」を開催し21 名(医師1名,看護師8名,事務10 名,相談員1名,その他1名)が参加した。

 冒頭,挨拶に立った松村府医理事は,医療メディエーターを育成する意義と,その立場の重要性について説明。この新型コロナウイルス流行下においても定員を超える申し込みがある高い需要を持つ研修会であるとして,今年度は感染対策を十分に取った上で開催に至ったと述べた。主な対策は以下のとおり。

挨拶を行う松村府医理事

<主な感染対策>

・マスクとフェイスシールドの着用
・参加者同士の身体接触の禁止
・毎日の検温とセルフチェック表の記入・提出
・頻繁な手指消毒の徹底
・講義室内での食事の禁止
・昼食会場の指定,会話の禁止
・受付と講師前にアクリル板の設置

講義を行う杉浦先生

 本研修会は,メディエーター養成研修の「導入・総論・基礎編」に位置付けられており,受講者は3日間で計20 時間のプログラムを受講する。また診療報酬の入院基本料加算である「患者サポート体制充実加算」の施設基準にも規定されている。講師には,昨年度に引続き,日本メディエーター協会所属の杉浦良啓先生(大滝病院 訪問診療科)と中西淑美先生(山形大学医学部藏合医学教育センター准教授)に担当いただいた。

 講義では,内容の約半分がロールプレイングに割かれることから,今回,ロールプレイング実施時には,参加者に徹底した消毒の実施と,身体接触の禁止,またマスクの着用に加え,フェイスシールドの着用も義務付けた。マスクとフェイスシールド着用という,厳戒態勢での実施のためお互いの声が聞き取りづらく,会話も困難な状況にあったものの,最後のアンケートではすべての参加者から非常に高い満足度を得る結果となった。

 閉会挨拶の際,松村府医理事から,今回は新型コロナウイルス流行下で試行的な開催となったが,改めて本研修の重要性を認識したとして,次年度の開催についても前向きに検討していく意向が示されて,3日間の研修を終了した。

フェイスシールドとマスクを着用しロールプレイングを行う受講生

<講義内容>

2020年9月1日号TOP