2021年4月1日号
2020年春,新型コロナウイルスの感染拡大を受けて在宅医療現場は混乱を来しておりました。7月に再開された地域ケア委員会では新型コロナウイルス蔓延期の在宅医療現場における様々な問題について議論を開始しました。各委員からのご意見に加え,宇治久世医療介護連携センターのアンケート調査の結果や府医が実施した「地区医師会意見調査」の結果をもとに現場での様々な課題の抽出を行いました。議論には府医感染症担当理事の禹先生や京都府入院医療コントロールセンターの髙階先生にも加わっていただきました。計6回の委員会の議論を経て,現時点での在宅医療現場における行動目標や解決すべき課題を提言としてまとめました(次頁参照)。この提言書が新型コロナウイルス感染蔓延期に在宅医療現場で奮闘されている医療・介護従事者の一助になることを願っております。また,現在,緊急事態宣言が京都でも発出されており(2021年2月9日現在),今後,新型コロナウイルス感染患者を在宅で診療しなければならない可能性も出てきております。この提言書も感染状況に応じて順次改訂していきます。
京都府医師会 地域ケア委員会
松井府医会長(左)に答申書を提出する西委員長(右)と
北川府医副会長(中央左),田村府医理事(中央右)