2021年8月1日号
第206回定時代議員会でご承認いただき,4期目の府医理事を拝命いたしました。分掌は前期に続いて地域医療全般と感染症対策の主務および母子保健,乳幼児保健,学校保健の副主務と,今期は学校心臓検診の副主務を担当することになりました。これらのすべてを心強い松田府医理事と再びタッグを組んで臨みます。
2020年は新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2,COVID-19)で始まり,2月には府医COVID-19感染対策チーム(府医コロナチーム)が結成され,多くの課題に取組んできました。衛生資材の管理・配布,京都府・医師会京都検査センター,集合契約による医療機関でのSARS-CoV-2検査,宿泊療養施設健康管理,自宅待機療養者健康観察,診療・検査医療機関,陽性者外来設置,コロナワクチン接種体制整備,等々,多岐に亘る対応に追われた1年半でした。また,各種の健診,研修会等が行われなかったことが爪痕を残さないようにする対策も必要です。最も大きな課題は,夥しい情報を如何にしてすべての会員の皆様に速やかにお伝えし,共有できるか,という点です。情報の共有・広報を含めて,今後の医療体制のあり方など,まだ多くの課題が残っており,COVID-19感染対策は2021年も引続き行われています。府医の感染症対策に,会員の皆様のご理解とご協力を賜り,この場をお借りして感謝申し上げます。府医コロナチームの一員として,府民市民の方々のための地域医療を支える会員の皆様とともに,COVID-19対策に取組んでまいります。何卒よろしくお願いいたします。
松井府医会長の下,3回目の理事の再任を務めさせていただきます。現在は精神疾患に関連する事業,委員会だけでなく,他の委員会でも精神科専門医の意見が必要な機会が増えています。そのような時にも,医師会の理事として精神科医が参加することも大事なことと考えます。今期も,生保・諸法,精神保健対策,配偶者DVで主務,保険指導,社会保険,認知症対策,救急医療全般,産業保健,児童虐待,難病・障害者福祉対策で副主務を担当させていただきます。
生保担当としては,「生活保護個別指導」を担当し,皆様の病院・医院に行政の方と一緒に訪問させていただきます。「個別指導」という名がつくため,警戒されることもありますが,「生保受給者の就労可否」のご意見を伺うことと日頃の生保関係で困っていることの意見交換ですので,気楽に受けていただきたいと思います。ただ,新型コロナウイルス感染症の流行のため令和2年度・3年度と個別指導は中止になっています。新型コロナウイルス感染症の終息後に再開となると思いますので,その時は宜しくお願いします。
また,現在の新型コロナウイルス感染症パンデミックによる,休業・失業,様々な生活様式の変化,学校・仕事の関わり方の変化,等により多くの方がメンタルに変調をきたしています。おそらく自殺率も上昇すると思われます。しかし,本格的に問題が現れるのはこれからだと思います。今後は,府医理事として,京都府・京都市が開催するこれらの関連会議に参加することで,少しでも精神科専門家としての意見を反映させ,関係諸団体と連携してより良い実効策が実施できるように助言・協力していきたいと思います。
会員の皆様のご指導ご鞭撻のほど,よろしくお願いします。
学術・生涯教育・登録事業・難病・献血対策などを二年間担当させていただいた髙橋です。
このたび再任させていただくことになりましたのでご挨拶申し上げます。
この二年間の感想はと問われれば,府医の理事も監事も全員が本当に熱心に仕事をされていることに驚かされたことに尽きます。本業は大丈夫かと心配になる程です。また新型コロナという未曾有の惨事へも一丸となって対処しており,これは松井府医会長を中心とした固い絆がなければ不可能だったであろうと感嘆することしきりです。
さて,手術と違い最初は慣れない業務に戸惑っておりましたが,二年という月日はあっという間でした。最初の京都医学会は就任したてで訳のわからないうちに終わってしまいましたが,昨年は打って変わって新型コロナの影響で,今まで経験したことがないOn line開催に踏み切らざるを得ませんでした。どうなることかと心配しましたが,職員一同結束して何とか上手く乗り切ることができました。この場を借りて心より感謝いたします。
さて,新任のご挨拶では日本の幸福度は低くなる一方というお話をさせていただきました。しかし最近のレポートでは日本のジェンダーギャップ指数は120位と最低なのに,女性の幸福度は何故か世界でもトップクラスのようです。一方で子どもの数が増えるほど女性の幸福度は下がるとされ,この少子化社会の行く末が懸念されます。いや,それも然ることながら,では男の幸せって何だろうと答えの無い迷宮に踏み迷っております。さて,二年後はいかが相成りますやら。桜狩りなどを楽しめると良いのですが。
今期も誠心誠意務めさせていただく所存ですので,何卒よろしくお願い申し上げます。
今期も府医理事を務めさせていただくことになりました。改めまして,よろしくお願いいたします。
長年,主に保険医療関係を担当しておりましたが,今期は総務,会計を担当することになりました。各種会議の司会など慣れない業務が多く,重責に押し潰されそうですが,松井執行部の支えになるよう微力ながら頑張ろうと思っております。
保険医療関係では,引続き国保を担当します。都道府県が国保の財政運営の責任主体となり,保険料・医療費水準の平準化が進められておりますが,不平等感が拭えない状況です。京都府国民健康保険運営協議会においては,平等で良質な医療を府民に提供するという視点で意見してまいります。
また,保険全般,労災,生保,スポーツ医学に関しては副担当として役割を果たしてまいります。
コロナ禍の大変な状況において,府医も難しい運営,対応を強いられておりますが,医師会職員,役員一丸となって頑張っております。皆様のさらなるご支援をよろしくお願いいたします。
今期も府医理事をさせていただきます。今年からやっとICカードが山陰線で利用できると喜んでいましたがコロナの影響でいつも利用している電車が間引きとなり,医師会館まで電車を利用したのはわずか2回です。ワクチン接種が順調に進み新型コロナ感染症が一日も早く収束し(以前と同じようにはいかないと思いますが)平穏な生活ができるようになることを望んでいます。さて,今期は保険担当の主務をさせていただきます。保険政策,実務を主に担当させていただきます。有事における診療報酬のあり方やオンライン診療の是非等,問題が山積しておりますが,府医として日医と協働して諸問題にどう対応するか考えていきたいと思いますので,先生方のお力を是非お借りできれば幸いです。他には前期同様に糖尿病対策を担当させていただきます。Common diseaseである糖尿病は各科の先生方が診察されており他の疾患と比べ使用できる薬剤の種類が多く,また,次々に新薬が発売されております。合併症の中でも腎症は人工透析の原因,また血管合併症の危険因子になり得ます。糖尿病の知識のブラッシュアップや糖尿病性腎症重症化予防プログラムを通し先生方のお役に立てるよう微力ながら頑張りますので宜しくお願いいたします。
この度,松井府医執行部で3期目の理事を担当させていただくことになりました髙階謙一郎です。今期は主務としてJMAT等の災害関係を,副務として救急一般を引続き担当させていただきます。
前期はまさに災害ともいえるCOVID-19の感染拡大で,感染対策における指揮命令系の確立,関係機関間の情報共有や病床機能の重要性を改めて認識する機会となりました。また,この感染症の流行が平時の救急医療体制にも容易に影響をもたらすことを経験することができました。今後もしばらくの間,この状況が続くと予想されますが,これらの経験を府医の活動に生かしていきたいと考えます。
災害関連では活動として2019年7月に「JMAT京都編制にかかる,四師会による災害時の 医療救護活動に関する協定書協定」を四師会で結び,研修会や訓練実施に向け準備をしてきましたが,十分な研修・訓練は実施できませんでした。今後は災害+感染を考慮した対応ができるように体制作りをしていきたいと思います。救急関連では,地域MC連絡会を京都府のMC体制(京都府救急業務高度化推進協議会)の下部組織として位置づけしていただきました。府医として救急業務の推進について中心的な役割を継続していきたいと考えます。また,日医関係では外国人医療対策委員会の委員として外国人医療対策に取組むことができました。今回,COVID-19の影響により訪日外国人は大きく減少しましたが,今後は必ず増加してくると思われます。外国人医療提供体制において会員の先生方の負担を軽減できる対策を提供できるように努力していきたいと考えています。
まだまだ力不足のところがあるかと思いますがご指導のほど前期同様によろしくお願い申し上げます。
今期5期目の府医理事を拝命いたしました松田でございます。今期も引続き乳幼児保健・学校保健・ICT推進および学校心臓検診を再度担当させていただきます。
昨期はコロナ対策に追われ,本来推進すべき乳幼児保健・学校保健が十分取組めなかった反省を踏まえ,コロナ下ではありますが,積み残してきた懸案に取組みたく思います。
新型コロナ感染症は本来のびのびと成長していく時期の子どもたちに対して多大な影響があったと思います。さまざまな行事の中止などによって,子どもたちにつらい思いをさせたこともあろうかと思います。ただ,コロナとの闘いも経験を積むことによって,徐々に対応できる範囲が広くなってきたのも事実です。このような状況下において医療者として,適切な助言を行い,感染を防御しつつも本来的な子どもたちの育ちに少しでも役立つことができればと思います。
ICTにおいてはさまざまな会議やイベントがオンライン開催となり,当初はさまざまなトラブルに見舞われましたが,慣れるに従い,どのような場面でどのようなシステムを使用すべきかなどノウハウが蓄積されています。会員相互あるいは多職種の連携,また情報の収集や学術研鑽などに関して積極的にご協力できるようにがんばりたいと思います。
「京あんしんネット」もコロナの状況下において,従来の多職種連携ソフトに加え,在宅療養者に対する管理システム,災害用時安否確認システム,特定の疾患に対する健康情報管理システムなどを開発中です。これらを含めた基盤整備事業にも取組んでいきたいと思います。
至らぬことも多々あろうかと存じますが,府医会員の先生方におかれましては引続きよろしくご指導賜りましたら幸甚でございます。何卒よろしくお願い申し上げます。
勤務医時代に府医理事になり,開業してからも理事を続けております上田朋宏です。
今期松井道宣府医会長三期目も引続き学術を統括し,勤務医部会を担当しております。
特に本年度は10月2日に全国医師会勤務医部会連絡協議会を日医主催,府医主管でWEB開催し,専門医制度,若手医師との医師会活動のあり方についてシンポジウム形式で議論する予定です。
松井府医会長の方針の一つである「若手医師,勤務医に寄り添う医師会」を推進するために頑張りたいと思っています。よろしくご指導お願いいたします。
この度,府医理事を拝命いたしました左京医師会の市田哲郎と申します。左京医師会では途中お休みも入れながらですが7期14年間理事を務めてまいりました。先日その任を終え白くなったカレンダーを見ながらセミリタイヤを夢想していたら突然北川府医副会長からお電話がありこのような仕儀となりました。まさに青天の霹靂です。
地区医師会で主に担当させていただいていた地域医療関連のお仕事を府医でも担当させていただけるようです。とはいえ左京ローカルで長くやってきましたので広く京都府レベルのことになりますとまだまだ勉強や情報収集が必要です。諸先輩にお教えをいただきながら徐々に回転数を上げたいと思っております。
また,スポーツ医についても担当させていただきます。自身スポーツ医でもありますが,自転車を趣味の一つとしておりトレーニングやモチベーション維持に精神論ではなく科学的アプローチが必要と思っておりました。こちらも勉強させていただこうと思っております。
いささか歳を取ってしまってからの理事就任で戸惑いもあります。優秀な若い理事の中でやっていけるか不安もありますが,最後のひと仕事と考え務めさせていただきます。よろしくご指導のほどお願いいたします。
2期目の府医理事を務めさせていただきます加藤則人です。主務として医師臨床研修,副務として地域医療構想,勤務医関係を担当することになりました。勤務地の京都府立医大附属病院では,卒後研修,地域連携,働き方改革などを担当していましたので,それらの経験を生かして,府医の活動を通じて京都府民の健康のために貢献していきたいと思いを新たにしています。
卒後研修では,4月の「新研修医総合オリエンテーション」,夏の「臨床研修屋根瓦塾 KYOTO」,冬の「研修医ワークショップin KYOTO」を3大事業として取組んでいます。これらは,「京都で良医を育てる」との理念に基づいて,他の都道府県医に類を見ない研修医の先生方を対象にしたユニークな取組みを展開しています。新型コロナウイルス感染症のため,2020年度当初は従来のような研修はできませんでしたが,年度後半にはWeb形式を取り入れ,Webならではの長所も生かしながら,研修サポート委員の皆様の多大なご協力のもと事業を進めることができるようになりました。京都の未来の医療を担う若い医師たちに必要な知識やスキルの習得をサポートする機会を提供していきたいと思います。
微力ですが,できる限り力を尽くす所存ですので,会員の先生方のご指導,ご鞭撻をお願い申しあげます。
この度,理事再任を拝命いたしました。
担当は引続き広報・前立腺がん検診・医事紛争となります。
広報に関しましては,新型コロナ感染拡大以降は国や行政から矢継ぎ早に非常に多くの情報が到着する中で関連の先生方・事務局の方々の鬼気迫るご尽力により,会員の先生方に対しまして何とか遅滞無くご報告ができるよう心がけておりますが,何にしろ情報量が多く,しかも日々,刻々と内容が変更されることもあり,会員の先生方にはご不便をおかけしていることと存じます。
会員の先生方の意見交換・情報共有ツールとしてのMLの利用もコロナ禍以降,さらに活発となる傾向であり大変有り難く感じております。同時に活発であるが故にご不便をおかけしているところもあるようで,今後も利用しやすい運用を心がけてゆきますので,何卒ご指導よろしくお願い申し上げます。
医事紛争に関しましては,私自身が想定していたよりも多くの案件が日々発生しているということに驚いたと同時に,医療の不確実性および患者側との緊密・良好なコミュニケーションの重要性を改めて痛感した次第です。限られた医療資源の中で効率的に,誠実に,そして何よりも間違いの無いように医療を行うことの難しさは日々皆様も感じておられることと思いますが,実際リアルな紛争案件に接することで常にリスクと隣り合わせであることが身に染みる毎日です。
医療安全で百戦錬磨の大坪・橋本両府医監事,救急の第一線で日々奮闘され医療安全・医事紛争にも造詣の深いスーパーマン成宮府医理事,そして畑理事のサポートにて任務を遂行しております。
私自身も知り合いの法学部の先生から医事法のテキストを借りつつ,日々ブラッシュアップを心がけております。
未熟者ではございますが,精一杯努めてまいる所存でございます。
皆様の一層のご指導・ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。
地域包括ケア・地域医療構想・消化器がん検診・保険医療(社保)を担当します。
地域包括ケアでは,新型コロナウイルス感染症蔓延期での貴重な経験を今後に生かし,感染症対策をとりながら多職種連携をいかにしてとるか,模索してまいりたいと思います。非対面連携の利点を生かしつつ,対面でなければ深められない連携もあります。各種研修会についても様々な提案ができればいいなと思っております。
内視鏡検診についてはおおよその骨格はできあがりました。これに「こころ」を入れるのはこれからです。具体的に精度管理・スキルアップのため専門医のご指導を仰ぎながら,京都府全体に検診が広がるよう,着実に進めてまいります。また,罹患者が増大する大腸癌を早期に診断・治療するため大腸がん検診の重要性が今後ますますクローズアップされるでしょう。府医としてできることから取組みたいと思います。
気がついたら私もはや4期目。「新人です!」とはとても言えませんが初心を忘れず,「かかりつけ医機能の充実」をモットーに,力みを抜き,自然体で2年間務めますのでどうぞよろしくお願いします。