下京西部医師会との懇談会 10.29 Web開催

「今後の新型コロナウイルス対策」,「日医の新会長中川氏」について議論

 下京西部医師会と府医執行部との懇談会が10月29日(木),Webで開催され,下京西部医師会から12名,府医から7名が出席。「今後の新型コロナウイルス対策」,「日医の新会長中川氏」をテーマに活発な議論が行われた。
〈注:この記事の内容は10月29日現在のものであり,現在の状況とは異なる部分がございますのでお含みおきください〉

今後の新型コロナウイルス対策

 本誌2月15日号P2参照。

~質疑応答~

◇「診療・検査医療機関でない場合は,新型コロナ医療相談センターの電話番号を患者にお伝えし,直接交渉していただいて良いか」と質問が出された。
 どこの医療機関で検査可能かは非公表のため,会員に周知することはできないが,かかりつけ医からは京都府・医師会京都検査センターへ依頼していただければ,ドライブスルー検査でPCR検査を実施する。また,車が無いなどドライブスルー検査が難しい場合は,新型コロナ医療相談センターに相談をいただくように現状ではなっている。

日医の新会長中川氏について

 4期8年日医会長を務めた横倉義武氏に代わり,日医新会長に中川俊男氏が選出された。
 中川氏の人物像や府医との関係に触れ,氏の掲げる主な指針を以下のとおり紹介した。
・開かれた日本医師会へ
 会員に対して開かれた医師会を目指し,政策提言の内容やプロセス等を公開し,各委員会の議論をリアルタイムに紹介していく。また,若手医師も議論に参加できる機会を設ける。国民にも日医の活動・医療政策を広報し,国民からの声にも傾聴する。
・平時の医療の強化,有事の医療への備え
 新型コロナウイルス感染症対策専門組織を強化し,日本版CDCの創設への働きかけを行う。また,都道府県医療計画に新興・再興感染症対策を追加し,5疾病6事業とする。さらに地域医療構想の見直しや医療事故調査制度の運用を徹底する。
・地域医療を支える医業経営基盤の安定化
 診療報酬の構造的な問題の見直しやかかりつけ医機能向上への支援を行う。
・政府与党との連携強化
 政策決定プロセスの中で業界の意見は重要であるが,官邸主導で民間議員の意見のみが取り入れられた議論が進められていることを危惧している。日頃の医政活動を推進していく。

2021年2月15日号TOP