2021年1月15日号
季節性インフルエンザ流行期には診療医から抗インフルエンザ薬が処方されますが,経口以外の吸入型抗インフルエンザ薬も頻用されてきました。吸入型抗インフルエンザ薬では,吸気時に咳き込む患者がしばしば見受けられます。
吸入型抗インフルエンザ薬の院外処方については,吸入指導をする薬剤師のみならず周囲の医療関係者や他の患者への新型コロナウイルス感染リスクを増大させることに繋がる可能性があります。
つきましては,今期に限り,重度な腎障害を有しない成人あるいは内服可能な小児に対しては,吸入型抗インフルエンザ薬の使用を避けて,経口の抗インフルエンザ薬の使用を推奨していただきたいとの依頼が京都府薬剤師会から寄せられております。
リスク回避の目的をご理解賜り,会員各位のご配慮とご協力の程よろしくお願いいたします。