2021年6月15日号
プロポフォール製剤については,国内外ともに新型コロナウイルス感染症による人工呼吸器を必要とする重症患者の増加にともない,需要が大幅に増加しており,令和3年5月以降,製造販売業者において,供給の確保を目的とした出荷調整等の対応が行われているところです。
厚生労働省においては,プロポフォール製剤の製造販売業者に対して早期の安定供給再開に向けて生産増強等について依頼しているところですが,国内外の情勢を踏まえると,大幅な生産増強が可能となる時期の見通しが難しく,また,今後ミダゾラム等の代替薬についても一時的に需要が増加する可能性があります。
こうした状況を踏まえて,公益社団法人日本麻酔科学会からは,臨床上問題なければ麻酔の維持は揮発性吸入麻酔薬を考慮するといった旨の案内がなされています。
これについて,プロポフォール製剤の安定供給が再開されるまでの間,下記対応を依頼する旨の厚労省事務連絡が発出されましたので,お知らせします。
記
1.プロポフォール製剤及びその代替薬については,返品が生じないように必要量に見合う量のみの購入をお願いしたいこと。
2.プロポフォール製剤及びその代替薬について,医療機関における,より一層の適正使用をお願いしたいこと。例えば,臨床上問題なければ麻酔の維持においては揮発性吸入麻酔薬の使用を考慮していただきたいこと。