2021年3月1日号
中京西部医師会と府医執行部との懇談会が11月2日(月),Webで開催され,中京西部医師会から10名,府医から9名が出席。「新型コロナウイルスへの対応」をテーマに活発な議論が行われた。
〈注:この記事の内容は11月2日現在のものであり,現在の状況とは異なる部分がございますのでお含みおきください〉
今冬のインフルエンザ流行期に備えた今後の新たな診療体制について概要を説明。
(本誌1月15日号P4〜5参照)
◇「自院でコロナの対応が難しいので,往診時のみの対応は可能か」との質問が出された。
診療・検査医療機関であれば,それが往診の形であっても可能である。検査キットを持参して,往診先で検査して判断することも可能であると回答した。
◇「かかりつけ医がいない患者は,近隣の医療機関に電話→その医療機関が検査不可→コロナ医療相談センターに連絡という流れだが,以前の帰国者・接触者外来や相談センターでは,なかなか検査してもらえない等の苦情が多かった。また,府医の検査センターもキャパシティが一杯になるのではないかと危惧している」と意見が出された。
旧帰国者・接触者相談センターは,機械的に振り分けているだけで,スムーズな検査に繋がらなかった。府医の検査センターについては,市内に3ヶ所,宇治に1ヶ所稼働中で,来週には西京に1ヶ所,今月末には山城南に1ヶ所稼働予定である。1日100件程の検査が可能ではないかと考えている。府医の検査センターには,会員の先生方にすでに出務いただいているが,今後,必要となれば,さらに協力をお願いしたいと依頼した。
◇「インフルエンザとコロナの検査をした場合,患者への費用はどのようにすればよいか」との質問が出された。
コロナに関する検査の費用は,行政検査として対象となるのは検査料(PCR検査または抗原検査)と判断料のみとなる。コロナ検査以外の費用は公費対象外のため,一部負担金の徴収が必要となる。なお,初・再診料と鼻腔・咽頭拭い液採取5点は公費対象外である。