2021年3月1日号
京都府から発出された文書に基づき,医療従事者等への新型コロナウイルスワクチンの優先接種に向けたスケジュールや接種場所について説明。
また,厚労省から,日医を通して,全ての都道府県・地区医が新型コロナウイルスワクチン接種円滑化システム(V-SYS)システム使用を目的とするIDおよびパスワード発行のため,各医師会の担当者名・メールアドレスの情報提供の依頼があったことを報告。所定の様式(Excel)に必要項目を入力し,府医へお送りいただくよう依頼した。
3月6日(土)に「はたらき方やワークライフバランスを探求する」をテーマとして,「第10回医学生・研修医をサポートする会・第36回勤務医部会総会」を合同でWeb開催することを紹介し,医学生や研修医,病院管理者を含む幅広い年齢の医師の参加を求めた。
11月下旬から1月中旬にかけての社会・医療保険状況について,◆厚労省は,オンライン資格確認等システムの導入にかかるシステム改修等追加的財政補助を支払基金へ通知,◆政府の全世代型社会保障検討会議は12月14日,高齢者2割負担の導入などで最終報告,◆政府の規制改革推進会議は12月22日,「オンライン診療・服薬指導の恒久化」を21年夏にも取りまとめる方針を打ち出すといった話題を中心に説明した。
3年に1度更新の府医指定学校医制度について,新型コロナウイルス感染症対策による影響を踏まえ,本来3年間に3単位必要なところ,1年分を免除し,2単位以上の単位を以て更新を認めることとすることを報告し,更新の手順と今後の予定について案内した。
2月に予定している府医学術講演会を紹介し,参加を依頼した。
◇日本脳炎ワクチンについて
シェアの多い方のワクチンに出荷ラインの問題が発生し,現在,出荷停止となっており,府医としては,接種対象の1期を優先とし,1期の追加接種および2期の接種に関しては優先しないという案内をすでに行っている。
しかし,京都市内の小・中学校の在籍の子どもについては,学校から教育委員会経由で接種勧奨の案内通知が出されてしまった状況であり,今年度の通知が二週間前に発出された直後に出荷制限が起こった。学校からは勧奨の案内が出されていたが,医療機関ではワクチンが打てないということで,一部の医療機関でトラブルが発生した。
京都市教育委員会に対して,現在では,2期の追加のワクチンは優先されない旨の文書を本日に再度,通知予定であることを報告した。また,小学校3年生以上の日本脳炎ワクチンの2期の追加は優先されないため,可能であれば,一年程度,接種期間を延長してほしい,但し,すでに接種期間が迫っている子どもに対して,接種可能な医療機関で打ってもらうことは妨げないことを補足した。
地区からは,2種類の日本脳炎ワクチンがあるが,2種類のワクチンについて,異なる会社のワクチンでも大丈夫かとの質問が出された。これに対して,2回接種の中で,異なる会社のワクチンを打っても問題ないと回答した。