2021年3月15日号
副会長 深江 英一
下京東部医師会は1947年に誕生し2017年に設立70周年を迎えました。2019年に設立70周年記念誌を発行し順風満帆に行くかと思われましたが、昨年来のコロナ禍で世の中は様変わりしてしまいました。
訪日観光客による四条通の交通マヒ、ホテルの乱立などなど来京観光客による変化がいっぺんに収束し、交通マヒも以前の状態に戻り静かになりましたが、コロナ禍の自粛により祇園祭など各種の大規模な催しも中止となり、飲食店などの閉店・廃業などが多発、ホテルは閑古鳥が鳴く有様です。
そんな中、良くも悪くも医療従事者等はコロナ関係への対応に追われる毎日です。
当医師会はA会員72名B会員20名の合計92名の小規模な医師会です。
入院設備のある病院もありません。
下京西部医師会と下京区と南区を東西に分けていて、当医師会はぐっと小規模です。
下京区と南区という行政区とは異なる医師会区ですので、若干地域住民性の違いもあるように思われます。
下京区から南区まで北は錦小路、南は十条。東は鴨川、西は西洞院・新町・油小路となります。
定時総会、納涼ビールパーティ、日帰りレクリエーション、敬老月見の会、新年名刺交換会などなどすべて、催し物は中止または、集会しないような開催といたしました。
定例理事会も会場での開催だけでなく、ハイブリッド開催を行うようになりました。本当にこのような状態になるとは、昨年の当初考えもおよびませんでした。かといってこのような状況に対応すべく、理事会のハイブリッド化を行うべくオンライン会議実施可能な機器の取り揃え、医師会や保険医協会など各団体とのオンライン会議なども紆余屈曲はありましたが、順調に推移しています。
会議の遂行や医師会等との折衝、オンラインの実施など事務方の働きがなければ到底遂行できなかったでしょう。これを機にやっとホームページの事実上の利用が可能となりました。IT、ICTに明るいドクターは大勢いらっしゃるでしょうが、多忙な開業医がすべてをこなすことはできず、事務方の能力に左右されます。しかし、このような変化は永続的でしょうから、デジタル化の流れは変えられないと思いますので、ますますその流れに対応していく必要があるでしょう。
政府もデジタル化を進めたいのなら、今回のコロナ禍での後手後手に回った失政を教訓にし、財政赤字を理由に削りまくった医療費・社会保障費を回復し、経済再生のために大幅な財政出動に踏み切ってもらいたいものです。財政赤字は赤字ではなくて単なる貨幣発行でしかないと認識していただきたいです。
今後は、またさらなる危機が訪れるやもしれませんので、やもしれないではなくて訪れるでしょうから、しっかりした連携が必要でしょう。皆様のお力添え何卒宜しくお願いいたします。
春が待ち遠しいです。
下京東部医師会
〒600-9492
京都市下京区松原通堺町西入杉屋町281
きしもと内科クリニック
TEL:075-353-5740 FAX:075-353-5741
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e-mail:info@shimotou.com
会 長:岸本 和隆
会員数:92人(2021.2現在)