TOPICS1 京都府医師会看護専門学校 令和2年度 卒業式 卒業生149名

 令和3年3月9日(火),新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を万全に行い,規模を縮小するとともに形態を変更して令和2年度卒業式を挙行しました。会場を各学科・課程別に校内4会場に分け,オンラインにより校長式辞,在校生代表送辞,卒業生代表答辞がそれぞれ行われた後,各会場ごとに教務主任から卒業生に卒業証書を授与しました。助産学科第12期生19名,看護学科3年課程第19期生83名,同2年課程第25期生26名,准看護科第111回生21名の合計149名が,晴れやかで爽やかな看護の制服(戴帽姿)で授与式に臨みました。
 昨年に引続き,実習でお世話になった施設関係者の皆様や日々応援し支えてくださったご家族の方々のご臨席がないため,少し寂しい感じはありましたが,各学科・課程ごとに卒業の喜びを分かち合い,意義ある式典を実施することができました。
 卒業生は,卒業証書を手に在校中の思い出をかみしめつつ,これからの人生に大きな希望と夢を抱き,晴れやかに巣立っていきました。
 今後お世話になります医療関係者の皆様や患者さんをはじめ,多くの方々から信頼され,慕われ愛される助産師・看護師・准看護師に育ってくれることを心から願っています。

卒業生のことば

助産学科 大川恵理佳

 振り返れば,とても貴重で濃厚な1年でした。今年は,初めての授業がオンラインとなり,先が見えない不安でスタートしましたが,授業を工夫してくださったおかげで無事に前期を乗り越えることができました。日々追われる多重課題には心が折れそうになりましたが,一つ一つ乗り越えてこれた経験は大きな自信となりました。楽しみであった実習では,感染症など困難な状況にも関わらず,沢山の出会いがありました。生命の誕生は奇跡で素晴らしい,感謝の気持ちを忘れてはいけない,と改めて考えるようになりました。
 クラスメイトとは意見し合いながらも同じ夢に向かって支えあって過ごしました。この仲間に出会えたことを心から幸せに思います。
 そして,多くの学びを与えてくださった産婦さん,新生児さん,助産師の皆さま,ご指導くださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。4月からは国家資格を持つ助産師として臨床に出ます。「命」に真摯に向き合い,初心を忘れず,助産師として人として成長できるよう努力していきたいと思います。


看護学科3年課程 松井 咲樹

 今から3年前,不安と期待で胸がいっぱいのなか入学式を迎えたことを鮮明に覚えています。この学校で過ごした日々は,人としても,これからなる医療従事者としても大きく成長できました。しかし,大変なこと,辛いことも数えきれないほど経験しました。その度に沢山の方に支えられてここまで乗り切ることができました。今まで過ごしてきた多くの時間,経験がこれからの私にとっての大切な財産になると思います。
 そして,卒業式を終えた今,やっと夢だった看護師としてのスタートラインに立てたと思います。しかし,医療の世界は日進月歩であり,これからも日々学習していかなくてはなりません。これから看護師として,人を思いやる心を持ち,看護師に必要な知識・技術を生涯に渡り自己研磨することを忘れず,自ら考え,責任を持って行動していきたいと思います。時に困難なことに立ち止まることがあっても,決して負けず,不撓不屈の精神で前に進んでいきたいです。


看護学科2年課程 村田 悦子

 私は本校の准看護科を経て2年課程に入学しました。学校生活は,多くの課題と家庭を両立しながら過ごしていくにはとても大変で,時には挫折し涙する時期もありましたが,先生方や家族・クラスメイトに支えてもらい乗り越えることができました。臨地実習では新型コロナウイルス感染症予防のため,家族とも面会ができず不安な日々を過ごしながらも回復されていく患者さんの姿に勇気をいただき,多くの経験を重ねていく中で自己の強さと弱さを知ることができました。1人の人間としても成長していくことができ感謝の気持ちにあふれ,とても充実した時間を過ごせたと振り返っています。
 いよいよ4月から看護師として臨床にでていきます。期待と不安の気持ちが錯綜していますが,看護を必要とする人々を支え,患者さんの人生に関わらせていただけることに感謝を忘れず,常に努力をしつづけていきたいと思います。


准看護科 大角 愛鈴

 私は子どものころから看護師になることが夢でした。しかし,結婚や出産のため,夢を叶えることができないまま看護助手として働いていました。本校に入学したのは,家族の応援が自分の背中を押してくれたからでした。
 准看護科での2年間は,決して楽なものではなく,母親業と学生業を両立することは,精神的にも体力的にも大変なことが多かったです。専門的な知識の学習だけでなく,看護を通して自分と向き合い,見つめ直すことができた2年間となりました。患者様との関わりから多くのことを学び,何より仲間や家族に支えられ卒業を迎えることができました。
 4月から看護学科2年課程へ進みます。准看護科での学びを忘れることなく,対象者一人一人を尊重し,「その人らしさ」を大切にできる看護師をめざし,これからも自己研鑽していきたいと思います。

2021年5月1日号TOP