2021年11月1日号
総務 大林 和彦
一般社団法人乙訓医師会が活動する乙訓地域は向日市・長岡京市・大山崎町の2市1町からなり、約15万人が暮らしています。歴史的に有名な天王山のふもとに位置し、紅葉の光明寺や霧島つつじの長岡天満宮など観光的名所も多くあります。また、JR西日本や阪急電車の沿線であり、名神高速道路や京都縦貫道が交差するという交通の要所でもあります。その乙訓地域に乙訓医師会は昭和22年に誕生し、平成24年には一般社団法人乙訓医師会となりました。会員数は259名、内A会員101名(令和3年9月1日現在)となっています。乙訓医師会では、2年ごとの選挙にて選出された理事により理事会が運営されており、現執行部は令和2年6月に発足し、19名の理事にて構成されています。
医師会は地域医療や健診事業に積極的に取組んできましたが、コロナ禍の中、現在の最大の課題は、新型コロナウイルス感染症対策です。以前より医師会地域医療委員会が大きな役割を果たしてきましたが、最近では新型コロナウイルスの課題解決のために特に大きな役割を果たしています。委員会には診療所の先生方だけではなく乙訓保健所長や病院の先生方も積極的に参加されており、その成果として乙訓保健所と協力して昨年冬に乙訓地域独自の発熱患者に対する医療供給体制を構築しました。それ以降も当医師会では乙訓保健所や管内の病院とも連携を密にして感染症対策を講じています。新型コロナワクチン接種については担当理事を中心に対策を講じてきました。春から始まった医療従事者向けコロナワクチン接種ではグルーピングとマッチングによる接種計画を作成し、迅速かつ円滑な接種を行うことができました。高齢者への接種についても市町と緊密に連絡を取り、接種計画を作成しました。乙訓地域では市町による集団接種と医療機関による個別接種を開始することができました。ワクチン接種は多くの医療機関や先生方のご協力を得て順調に進み、11月上旬で接種計画も終了できる予定です。
さて今、医師会が抱えるもう一つの課題は在宅医療・介護連携推進事業に関する件です。この事業は平成30年よりすべての市町村にて実施することとなっておりましたが、この地域ではこの事業内容はすでに在宅療養手帳事業を中心に在宅療養手帳委員会として行っており、当初は新たな在宅医療・介護連携支援センターの設置計画は進みませんでした。しかし、京都府内の各市町村にこの支援センターが次々に設置が完了する中、最近になり市町との協議も進みだしました。現在、乙訓地区で支援センターを設置すべく医師会と市町が前向きな協議を重ねています。乙訓在宅医療・介護連携支援センター設置は、今後地域に大きな役割を果たすものと期待されるところです。
現在、京都府内の医師会におかれましても、新型コロナ対策にご苦労されていることと思いますが、乙訓医師会としましても他地区の先生方とも協力してこの難局を乗り越えて行きたいと考えています。これからもご協力をお願いいたします。
最後になりますが、現在乙訓医師会は長岡京市立の施設内に事務所を置いています。来年6月に済生会京都府病院の移転にともない、その敷地内に併設される建物内に事務所を置く予定です。
一般社団法人 乙訓医師会
〒617-0812
長岡京市長法寺谷山13-1
長岡京市立多世代交流ふれあいセンター内
TEL:075-953-3914 FAX:075-952-2343
H P:http://www.otokuni.kyoto.med.or.jp/
e-mail:otokuni.med@arrow.ocn.ne.jp
会 長:齊ノ内 良平
会員数:259人(2021.9現在)