2021年10月1日号
設問1 2020年の部位別予測がん死亡数において,男性の死亡数が多い順はどれか
① 肺がん,胃がん,大腸がん
② 胃がん,肺がん,大腸がん
③ 大腸がん,肺がん,胃がん
④ 胃がん,大腸がん,肺がん
⑤ 肺がん,大腸がん,胃がん
解答1 ⑤
設問2 2020年の部位別予測がん死亡数において,女性の死亡数の上位3つのがんはどれか。
1.大腸がん 2.肺がん 3.膵臓がん 4.乳房がん 5.胃がん
① 1,2,3
② 2,3,4
③ 3,4,5
④ 1,4,5
⑤ 1,2,5
解答2 ①
設問3 胃食道逆流症の生活指導として有用なのはどれか。3つ選べ。
① 減量
② 禁煙
③ 禁酒
④ 就寝時の頭位挙上
⑤ 右側臥位
解答3 ①,②,④
設問1 炎症性腸疾患の新規治療法で潰瘍性大腸炎にのみ使用可能な治療法はどれか。
① アダリムマブ
② トファシチニブ
③ ベドリズマブ
④ ウステキヌマブ
解答1 ②
解説1 抗TNFα抗体製剤で潰瘍性大腸炎にのみ適応となっているのは,ゴリムマブであり,アダリムマブは潰瘍性大腸炎,クローン病に対して使用可能である。ベドリズマブとウステキヌマブも両疾患に使用可能である。トファシチニブはクローン病に対する治験が海外で施行され,有効性が示されなかったため,現時点では潰瘍性大腸炎にのみ適応となっている。
設問2 炎症性腸疾患治療の記載について正しいものはどれか。
① 新規治療法が開発されたため,令和2年度のクローン病治療指針から栄養療法について記載が削除された
② アダリムマブは完全ヒト型抗体であるため中和抗体産生はない
③ ゴリムマブはヒト/マウスキメラ型抗体である
④ 寛解導入療法に対して使用されるウステキヌマブ点滴静注の体重によって投与量が異なる
解答2 ④
解説2 新規治療法が開発されても栄養療法は安全性の高い有効な治療法であり,治療指針に記載されている。アダリムマブでも中和抗体が産生されることが報告されている。ゴリムマブはトランスジェニック法を用いた完全ヒト型抗体である。ウステキヌマブは,初回のみ体重に応じた用量(55kg以下260mg,55〜85kg以下390mg,85kg超520mg)で点滴静注により投与する。