TOPICS – 京都府医師会看護専門学校

令和3年度 卒業式 卒業生148名

 令和4年3月8日(火),新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため,各学科・課程別に校内4会場に分散して,令和3年度卒業式を挙行しました。オンラインにより,校長式辞をはじめ,在校生代表送辞,卒業生代表答辞の後,各学科・課程ごとに教務主任から卒業生に卒業証書が授与されました。助産学科第13期生21名,看護学科3年課程第20期生71名,同2年課程第26期生33名,准看護科第112回生23名の合計148名が,晴れやかで爽やかな看護の制服(戴帽姿)で授与式に臨みました。

 式後には,校長から准看護科の閉科が宣言され,昭和26年に新看護婦制度の発足にともない開校した本校看護高等課程准看護科の長い歴史に幕が下ろされました。
 コロナ禍のため,3年連続で学校関係者だけでの式典となり,実習関係施設の皆様や日々応援し支えてくださったご家族の方々の臨席は叶いませんでしたが,各学科・課程において卒業の喜びを分かち合う温かみのある式典となりました。卒業生たちは,卒業証書を手に,数々の思い出や学友との絆をかみしめながら,これからの人生に大きな希望と夢を抱いて巣立ちました。
 今後お世話になります医療関係者の皆様や患者さんをはじめ,多くの方々から信頼され,慕われ,愛される助産師・看護師・准看護師として社会に貢献してくれることを心から願っています。

卒業生のことば

助産学科 古川沙也華

 入学して1年,充実した日々で月日が経つのがとても早く感じました。授業では,先生方の臨床での体験に基づいた貴重なお話を聞くことができ,対象の方の思いや助産師の役割を考える機会も多く,自分自身の考えと向き合うことができました。実習ではコロナ禍で制限のあるなかでしたが,産婦様,赤ちゃんと出会わせていただき,命の尊さを学びました。命の誕生は奇跡的でとても尊いものです。2人の命を守るために,助産師は自ら考え責任を持って行動することや,自分自身の行動を常に振り返り学び続けなければいけないと思いました。多くの学びを与えてくださった産婦様,赤ちゃんやご家族,そしてご指導いただいた実習施設・先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。同じ夢に向かって支え合ってきた仲間たちと出会い,全員で卒業できることを心から幸せに思います。助産師を志した時の思いや学校での学びを胸に,自分自身と向き合い続け,助産師として尊い命に寄り添っていきたいと思います。


看護学科3年課程 奥村 佐季

 私は,十数年ぶりの学生生活に不安を抱きながら入学しました。看護学生は課題が多く厳しいと心得ていたつもりでしたが,多重課題と育児との両立,コロナ禍での環境変化など,実際は想像以上のものでした。しかし,ともに歩むクラスメイト,支えてくれた家族,見守り励ましてくださった先生方のおかげで乗り越えることができました。決して1人の力では乗り越えることができなかったので,心より感謝しております。4月からは看護師としての自覚と責任を持ち,3年間で培った知識と技術を日々自己研鑽していきたいと思います。辛い時も笑顔を忘れず「あなたに会えてよかった」と言ってもらえる看護師になれるよう,謙虚に努力を惜しまず,一日一日を積み重ねていきたいと思います。


看護学科2年課程 中谷 裕子

 私は本校の准看護科を経て2年課程に進学しました。新型コロナ感染予防のため,入学式はなく自己紹介はオンラインでのスタートとなりました。他校の卒業生や,現場の経験者,年齢は10代から40代と幅広く,クラス活動に不安を感じたこともありますが,対面授業が開始され,クラス全体で看護師になることを目標に一丸となり学んでいくことができました。コロナ禍の中,先生方のご尽力もあり,臨地実習へ行くことができ,患者さんへの看護実践を通して,貴重な体験,多くの学びを得ることができました。学校生活を送るにあたり,先生方をはじめ,支えてくれた家族,幼いながらも我慢し応援してくれたわが子,また,ともに励まし合ったクラスメイト,多くの方々に支えられてきたことへの感謝を忘れません。これから始まる看護師人生においては,対象者の想いを尊重できる看護師を目指し,常に自己研鑽し続けていきたいです。


准看護科 北田真沙子

 今から二年前,緊急事態宣言が発令されるなか,大きな不安を感じながら,准看護科へ入学をしました。学生生活は,オンライン授業で開始され,また多くの行事が中止となり,想像していたものとは大きく異なっていました。そのような中,沢山の課題と家庭生活との両立は困難で,何度も挫折しそうになりました。しかし,いつも親身になり支えてくださった先生方や,同じように家庭生活と学業を両立させ頑張っているクラスメイトと励まし合い,協力し合うことで,挫けることなく,二年間の学生生活をやり遂げることができました。この二年間の経験と学びは,これからの私にとって大きな自信となると思います。4月からは新しい学校での生活が始まります。支えてくださったすべての方への感謝の気持ちを忘れることなく,准看護科で学んだことを糧とし,日々成長し続けられるよう,常に向上心を持ち自己研鑽に努めていきたいと思います。

2022年4月1日号TOP