綾部医師会との懇談会 12.18 Web開催

「次期診療報酬の改定」,「医薬品の供給不足」,「今後の新型コロナウイルス感染症の対応」等について議論

 綾部医師会と府医執行部との懇談会が12月18日(土),Webで開催され,綾部医師会から8名,府医から9名が出席。「次期診療報酬の改定」,「医薬品の供給不足」,「今後のコロナウイルス感染症の対応」をテーマに活発な議論が行われた。

〈注:この記事の内容は12月18日現在のものであり,現在の状況とは異なる部分がございます〉

次期診療報酬の改定について

 令和4年度の診療報酬改定の見通しについて,特に「かかりつけ医機能の評価」や「感染対策への評価」に係る中医協での議論を中心に情報共有を行った。

医薬品の供給不足について

 国内製薬会社の不祥事を契機に,後発品を中心とした多くの医薬品の製造・供給停止や出荷調整により,供給不足の状態が続いていることについて,厚労省は医薬品の安定確保に向けて,切れ目のない医療提供のために特に配慮を要する「安定確保医薬品」を選定し,供給不安情報の事前報告等により早期対応に繋げる取組みが進められてきたものの,供給不足に陥った際に想定されている代替品の増産・出荷調整,迅速な承認審査,安定確保スキーム等の対応が実際に機能することは困難であるとの考えを示した。
 日医は,供給再開時期や代替薬等に関する製薬企業からの情報提供が不十分であると認識しており,情報提供があった場合は速やかに情報公開するとしている一方で,医療機関に対しては,供給不安の生じた薬剤につき,処方にあたって患者の適格性,長期処方の見直し,処方の必要性の再検討を積極的に行うよう呼びかけていることを紹介した。

今後の新型コロナウイルス感染症の対応について

 第6波に向けた対応と併せて,新型コロナワクチンの3回目の追加接種について情報共有を行った。
 12歳以上の小児の接種が開始された際に,文科省が学校での集団接種は実施しない意向を示したことから,厚労省としてもその意向を尊重し,今後,3回目の接種体制の調整を行う中で,小児の接種体制についても検討が必要となることから,行政との協議を繰り返しながら接種体制を構築していかなければならないとした。

2022年4月15日号TOP