2022年12月15日号
今般,テゼペルマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:テゼスパイア皮下注210mgシリンジ)について,最適使用推進ガイドラインが策定されるとともに,保険適用上の留意事項通知が示されましたので,お知らせします。
記
(1)テゼスパイア皮下注210mgシリンジについては,最適使用推進ガイドラインに従い,有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間,本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに,副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用するよう十分留意すること。
(2)気管支喘息 本製剤の投与開始に当たっては,次の事項をレセプトの摘要欄に記載すること。1)次に掲げる医師の要件のうち,本製剤に関する治療の責任者として配置されている者が該当するもの(「医師要件ア」から「医師要件ウ」までのうち該当するものを記載)
ア 医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,3年以上の気管支喘息に関する呼吸器科診療の臨床研修を含む4年以上の臨床経験を有していること。
イ 医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,3年以上の気管支喘息に関するアレルギー診療の臨床研修を含む4年以上の臨床経験を有していること。
ウ 医師免許取得後2年の初期研修を修了した後に,3年以上の小児科診療の臨床研修かつ3年以上の気管支喘息に関するアレルギー診療の臨床研修を含む4年以上の臨床経験を有していること。2)本製剤投与前の長期管理薬による治療の状況及び投与理由(「患者要件ア」又は「患者要件イ」と記載)
ア 高用量吸入ステロイド薬(ICS)とその他の長期管理薬(長時間作用性β2刺激薬,長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(成人のみ),ロイコトリエン受容体拮抗薬,テオフィリン徐放製剤)を併用してもコントロール不良で,かつ全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪を年に2回以上きたしている。
イ 中用量ICSとその他の長期管理薬(長時間作用性β2刺激薬,長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(成人のみ),ロイコトリエン受容体拮抗薬,テオフィリン徐放製剤)を併用してもコントロール不良で,かつ全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪を年に2回以上きたしている。3)2)で「患者要件イ」に該当する場合は,ICSを当該用量以上に増量することが不適切であると判断した理由