地区だより 船井医師会

会長 冨井  隆

 船井医師会は京都府のほぼ中央に位置し、南丹市と京丹波町から成り立っています。平成18年に園部町、八木町、日吉町、美山町が合併して南丹市となり、平成17年に丹波町、瑞穂町、和知町が合併して京丹波町となりました。この地域は緑豊かで自然に恵まれ、大半を丹波山地が占め、北部を由良川が中・南部を淀川水系の桂川(大堰川)が流れています。京都市内へのアクセスは、道路は国道9号と京都縦貫自動車道が主となり、鉄道はJR山陰本線があります。高齢化率は南丹市で36.0%、京丹波町で44.5%と令和3年度の日本全体の29.1%を上回り、京都府内市町村別でも上位10位以内(2020年度)に入っています。
 医師会会員数は約60名と小規模で、開業医と勤務医がおよそ半数ずつで構成されています。会員間の交流のみならず、会員と病院勤務医の交流・連携を進める目的で年に1回食事会を開催しています。京都中部総合医療センターを中核として病診連携が盛んに行われているため、開業医は安心して自院での医療を行えています。
 また隣接する亀岡市医師会と合同で年に4回講演会を開催しています。特に9月の講演会は防災の日もあり毎年災害医療をテーマとし、大地震で被災された地域で活動された先生等に講演していただくこともありました。想像もできないような生の現場の状況に接することができ、今後の対策を考えていく上で大変有意義でした。
 昨今新型コロナウイルスの新規感染者数の減少も頭打ちになり、再度増加傾向に転じている地域もあります。感染対策の主軸は予防と治療ですが、予防接種については南丹市、京丹波町ともに集団接種が基本となっています。会員と多数の勤務医の協力で、順調に接種が進んでいます。今後は若年者への追加接種の加速と高齢者施設でのクラスター発生への早急な対応が必要となります。
 南丹市、京丹波町には多数観光名所があります。春の桜は大野ダム公園(南丹市美山町)、秋の紅葉は西光寺(南丹市八木町)、龍穏寺(南丹市園部町)、冬の雪景色はかやぶきの里(南丹市美山町)が有名です。また八木城址(南丹市八木町)、須知城址(京丹波町)他多数の城址があり、整備も進められています。京都市内から車で約1時間の距離です。是非とも散策してみてください。

園部町 龍隠寺の紅葉

船井医師会
〒 622-0051
南丹市園部町横田3号151 冨井内科医院
0771-68-2550 FAX:0771-68-2850
H P:https://www.funai-ishikai.com/
e-mail:information@hunai-ishikai.com
会 長:冨井 隆
会員数:57人(2022.4現在)

2022年5月1日号TOP