介護保険ニュース – 「新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(ラゲブリオカプセル)の薬価収載に伴う介護老人保健施設等での活用等について」の周知について

 新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル」(販売名:ラゲブリオカプセル200mg。以下「本剤」という。)が,今般薬価収載され,薬価収載品としての本剤の一般流通が9月16日より開始されたことにともない,本剤の介護老人保健施設,介護医療院および介護療養型医療施設での活用等に係る留意点について,事務連絡が発出されましたので,その概要を下記のとおりお知らせします。

○「ラゲブリオ登録センター」を通じた方法による,国が購入した本剤の配分については,9月15日(木)15時までに配分依頼がされた分の配送をもって終了したため,9月16日以降は,通常の医薬品と同様,卸売販売業者を通じての購入となること。

○9月16日以降の介護老人保健施設等の入所者への本剤の投与については,引き続き,医療機関の往診等により対応いただくことが可能。

○一般流通品を介護老人保健施設等の入所者に投与した場合の本剤に係る薬剤費については,本紙保険だより掲載の事務連絡「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その75)」のとおり,保険医療機関が投与し当該事務連絡が適用となる場合に,当該保険医療機関において診療報酬にて算定可能。
その際の自己負担分については公費負担の対象となる。

○介護老人保健施設等が卸売販売業者から購入して対応いただくことも可能であるが,保険医療機関ではない介護老人保健施設等が購入して投与する場合は,通常の医薬品と同様,診療報酬による算定はできない。

2022年10月15日号TOP