2022年9月1日号
府医では,令和4年7月23日(土),COVID-19の第7波の感染拡大を考慮し,昨年に引続きWEB会議システムを用いて「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」を開催した。
「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」の特徴は,1年目,2年目の研修医が所属病院,性別,年数の異なるチームを組み,府医会館の会議室や京都府医療トレーニングセンター(以下,府医トレセン)のラボに設置された様々なテーマのブースを回ることで,多くの知識,スキルを習得することができる仕組みである。とりわけ,府医トレセンのブースでは,シミュレーターを使っての実践志向のトレーニングを提供しており,研修医にとっても効果的なスキルアップの場となっている。
今年もWeb開催となったことで,府医トレセンでのハンズオンの提供は叶わず,座学に限定されていたものの,Web会議システムのブレイクアウトセッション機能をブースに見立てて展開することができた。
当日は全国から26名が参加し,他の病院の臨床研修医がどのような実力を持っているかを肌で感じるとともに,明日の臨床で使える知識の習得,自身のレベルアップ,スキルアップ,コミュニケーションの強化に努めた。
タスクフォースは,府医トレセンのラボ,カンファレンスロビー等を使用し,ブースを細かく分け,感染対策を実施した上で,府医会館からシナリオを配信した。
今回の症例テーマとしては,総勢17名のタスクフォースが,救急(中毒),循環器内科(心エコー),総合内科A(めまい),総合内科B(院内発熱)の4テーマにわかれてシナリオを提供。WEB上ではあるものの,リアル開催に引けを取らない展開が見られた。
参加者アンケートからも,通信状況の不安定さなど,WEBのデメリットが示されたものの,全国,遠隔地から自宅で参加できるメリットも多数挙げられたほか,継続しての開催を求める声も挙がった。
参加者の声…
府医では引続き,このコロナ禍においても,研修医,若手医師の研鑽の場を確保すべく,工夫を凝らしながら開催方法を検討し,Webであっても「スキルアップ」,「レベルアップ」,「ネットワークの構築」が可能な取組みを模索していきたい。
◇令和4年度WEB臨床研修屋根瓦塾KYOTO タスクフォース (順不同・敬称略)