地区だより

与謝医師会

副会長 今出 陽一朗

 一般社団法人与謝医師会は宮津市、伊根町、与謝野町の1市2町の領域で現在会員はA会員30名、B会員19名、C会員3名の計52名で構成されている小規模な医師会です。今回は令和4年6月2日に天橋立ホテルで開催した「第27回与謝病診懇談会」を紹介させていただきます。
 与謝医師会管内を一次医療圏とする地域中核病院は以前より京都府立与謝の海病院(平成25年4月から京都府立医科大学附属北部医療センターに移行)ですが、平成6年4月にそれまでの呼吸器科・消化器科・循環器科・精神科・外科・整形外科・眼科・麻酔科の8科に新たに産婦人科・小児科・泌尿器科・耳鼻科・脳神経外科の5科が新設され総合病院となりました。その平成6年から地域の病診連携の一環として与謝医師会と与謝の海病院、太田病院(現在の宮津武田病院)との顔の見える関係、交流を深めるために年1回「与謝病診懇談会」が開催されています。令和2年と3年がコロナ禍で開催中止となり、令和4年6月2日に3年ぶりの「第27回」を対面で開催することができました(会食・飲酒なし)。
 診療所17名、宮津武田病院1名、北部医療センター35名、丹後保健所と北丹医師会各1名、事務局2名の計57名の参加でした。山根与謝医師会長の開会の挨拶の後、来賓の重見丹後保健所長と齊藤北丹医師会長の挨拶をいただき、北部医療センター落合院長から「病院の現状と課題」についてプレゼンをしていただきました。与謝医師会からは平成28年9月から運用している「宮津・与謝地域の在宅看取りサポートシステム」(かかりつけ医が不在時に在宅患者が呼吸停止をした際に、死亡診断のために患者を北部医療センターに搬送するのではなく、北部医療センターの先生に代行で自宅まで往診していただき死亡確認をしていただくシステムで現在10例の実績)の内容と実績を報告し、北部医療センターの新任先生方に協力の継続をお願いしました。その後北部医療センターの先生方全員と与謝医師会会員全員の自己紹介をしていただき、最後に余興として北部医療センター黒星副院長(芸名:渚屋蘭学)に落語を披露していただきました。

「在宅看取りサポートシステム」

与謝病診懇談会の様子

黒星先生の落語

 会食、飲酒はありませんでしたが、終始和やかで笑顔と楽しい会話・笑い声にあふれた空間と時間で、顔の見える関係、病診連携のさらなる深化に貢献したものと思われます。症例検討会や学術研修会などはWebで定期的に開催されていて、研修内容は十分にWebで会得できていますが、その際に医師どうしの個人的な挨拶や、紹介した患者さんのお礼や経過などの会話はなく、診療情報提供書のやり取りだけの関係となっていて、特に新任の先生方との対面での挨拶や会話の重要性を感じとる会となりました。

一般社団法人 与謝医師会
〒626-0041
宮津市鶴賀2109-3
TEL:0772-22-3525 FAX:0772-25-1384
H P:https://www.yosamed.com/
会 長:山根 行雄
会員数:52人(2022.8現在)

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