地区だより 京都市西陣医師会

理事 金光 京石

 京都市西陣医師会は昭和22年(1947年)に発足し、今年で創立76年となります。担当する区域は、衣笠、金閣、大将軍、紫野、柏野、楽只、翔鸞、仁和、正親、嘉楽、乾隆、出水、聚楽、待賢、桃園、西陣、成逸の17の学区・元学区で、会員数は196名(A会員99名、B会員80名、C会員17名)です。現在の役員は会長、副会長2名、理事8名、監事2名で構成していますが、コロナ禍のため役員全員が留任し2期目を終えようとしています。
 西陣医師会の「地区だより」を執筆するに当たり欠かせないのが「西陣」の歴史ですが、「西陣」の地名は1467年に起こった応仁の乱で西軍の山名宗全が陣を敷いたことに由来するとされています。現在の「西陣」地区は、おおむね北は鞍馬口通り、西は千本通り、東は堀川通り、南は中立売通りに囲まれたエリアを指すことが多いようですが、実はこの範囲には応仁の乱の東軍の本陣、いわゆる「東陣」も含まれているそうです。西軍の本陣は堀川上立売にあった山名宗全の邸宅(現在のフレスコあたり)で、一方東軍の本陣は小川上立売にあった細川勝元の邸宅(小川児童公園の北側)とされており、小川通り寺之内にかかる「百々橋(どどばし)」を境に東側が東軍の陣地、西側が西軍の陣地だったようです。史実に基づいて決められたかどうかは不明ですが、西陣医師会と上京東部医師会との境界も「西陣」と「東陣」の境界にほぼ一致しており何とも興味深く感じます。
 前述した西陣医師会の担当する学区は北区・上京区の二行政区にまたがっており、近年地区医師会に求められている在宅医療・認知症サポート・健診事業・ワクチン接種事業・災害医療・学術講演会等の活動はこれまでどおり京都北医師会、上京東部医師会と協力し、北区・上京区を三地区医師会で連携して行っております。

 この3年間新型コロナウィルス拡大により、総会は今年度ハイブリッド形式で1回行ったのみ、臨時総会はすべて中止となりました。また地区医師会の目的の一つでもある会員の親睦を深める事業として例年行ってきたリクリエーション事業もこの3年間すべて中止となっており、会員間のコミュニケーションも希薄になりつつあります。1日も早くこのコロナ禍を抜け出し、以前のような活気を取り戻せる時が来るまで全員で何とか乗り切っていきたいと思っております。京都府医師会、各地区医師会の皆様、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 京都市西陣医師会
〒 602-8474
京都市上京区千本通五辻下ル上善寺町 99-3
第5京土ビル3F
TEL:075-417-0652 FAX:075-417-0653
H P:http://nsjinmed.sakura.ne.jp/
e-mail:nishijin@mint.ocn.ne.jp
会 長:水谷 正太
会員数:196人(2023.3現在)

2023年4月1日号TOP