2023年8月1日号
今期も会長を務めさせていただくことになりました。4期目を迎えます。同時に,新執行部がスタートしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症との闘いは,本年5月8日に感染法上の「2類相当」から「5類」へ取り扱いが変更されたことにより,ようやく次のステージに移行しました。この間,医療現場の最前線で,感染リスクに晒されながらも献身的に診療に従事いただいた府医会員の先生方をはじめ,多くの医療関係者の皆さんに心から感謝を申し上げます。
感染症「5類」の位置づけは,季節性インフルエンザや麻疹,風疹等と同じく,感染力や重篤性に基づく総合的な観点から見た危険性が低いと判断されたもので,今後は国が感染者発生動向調査を行い,その結果等に基づいて必要な情報を国民一般や医療関係者に提供・公開していくことによって,発生,まん延を防止すべき感染症とされています。今後は,重症者を見逃さないことと,感染者に対して必要な医療が提供できる体制を維持することが大切です。また,最も懸念されるウイルスの変異による重症化に注意しながら,必要な情報提供に努めてまいります。
さて,コロナ禍の間も我が国の少子高齢化は進み,いよいよ人口減少社会に入りました。「高齢者が住み慣れた場所で,自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる街づくり」,「若い人が安心して子供を産み,育てることのできる街づくり」この両方を実現しなければなりません。府医はそんな街づくりの中で,「かかりつけ医」機能のさらなる向上に取組んでまいります。「かかりつけ医」とは「健康に関することをなんでも相談できる上,最新の医療情報を熟知して,必要な時には専門医,専門医療機関を紹介してくれる,身近で頼りになる地域医療,保健,福祉を担う総合的な能力を有する医師」のことです。つまり,「かかりつけ医」の役割は,必要な時に必要な医療に必ず繋げることです。
「かかりつけ医」は患者さんの自由な意思によって選ばれるべきです。そしてその役割を果たすためには,診療科に拘わらず,「かかりつけ医」の機能を発揮できるように「かかりつけ医機能研修制度」(日医)を活用して,質の向上に努めることができます。患者さんからの信頼にお応えするために府医は会員の先生方とともに研鑽を重ねてまいります。
私たちを取り巻く環境はこれから大きく変化していきます。その変化に柔軟に対応しながら,次の世代に繋いでいくことも私たちに課せられた使命だと考えています。将来の医療を担う若い先生方に医師会への参加を呼びかけ,情報を共有し,医師会の存在意義を伝え,理念を承継していくことによって,これからも地域医療を支える府医であり続けるための取組みを進めます。会員の皆様の一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
昨期に引続き府医の副会長を拝命しました。今期も松井府医会長をお支えしながら各種業務に努めたいと思います。
まだ新型コロナ感染の流行が続いているものの,今のところは病床機能を圧迫しないレベルにとどまっており,各施設もコロナ流行前の医療提供状態に戻りつつあります。府医もほぼ以前のような業務形態に回復し,コロナの流行で中止・中断を余儀なくされた多くの会務のブランクを取り戻すべくギアを上げていきたいと考えています。
私が担当する保険分野においても,来年春の診療報酬等同時改定に向けて日医の委員会などを通じて光熱費など諸物価高騰,人件費,オンライン資格確認のメンテナンス費用などの財源確保を要求しています。
また,病院や診療所の機能分化を図るための外来機能報告制度や,かかりつけ医機能などが来年の診療報酬改定でどのように評価されるのか,なども大きなポイントで,この点も注視していきます。
また昨期は中断していた社会保険研究委員会(社保研)を,今期は名称・形式を変更して医療における様々な課題を検討する合議体を発足させたいと目論んでいます。
保険分野とは異なりますが,24年4月から施行される医師の働き方改革がどのように発進するのか,非常に危惧しています。京都府の現状を知る限りでは,時間外の患者の応需体制のバランスが大きく変化し,特に救命センターや基幹の二次救急病院に患者が集中して重症患者の受け入れ先が見つからないまま翌日の朝を迎える事態も起こり得ます。
10 年ほど前の挨拶で述べたのですが,医師の偏在には①診療科,②地域の偏在に加えて③時間帯の偏在があると考えています。医師の心身面での健康を保つことを前提に方策を練ると,必ずこの3つの偏在を解決する必要があり,これらの課題を医育機関である医学部を始め医療界全体で解決に向けて真剣に考える必要があるのでしょう。
他にも多くの課題を抱えている医療界ですが,会員の皆様と議論し,協力しながら明るい方向に向かっていきたいと思います。
今期もよろしくお願いいたします。
4期目の松井執行部で地域医療担当副会長を再任していただきました伏見の谷口です。浅学非才の若輩者でございますが精一杯努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。平成23年以来,学校保健,介護保険,地域連携パス,庶務,広報企画,保険全般,医師のワークライフバランスを担当し,2年前に地域医療部に戻ってまいりました。
地域医療部は新型コロナウイルス感染症への対応に追われつつも,昨年度,一昨年度の経験から Web 会議システム等を活用することにより,実施できる事業はコロナ禍でも継続し,各種事業に取組みました。
具体的な新型コロナ対応としては,京都府・京都市との緊密な連携のもと「集合契約による診療・検査医療機関の充実」,「軽症者等に係る宿泊療養への対応」,「年末年始の発熱外来」,「新型コロナワクチン接種事業推進に係る調整」,「コロナ陽性妊婦等の診療体制の構築」があげられます。これらはすべて府医が行政との会議を重ねて京都府独自の方向性を決めて,府医会員の先生方のご協力のもと府民の命を守ってまいりました。コロナ抗原検査キットが不足して検査ができない状況になった時に日本一早く京都府が保管しているキットを診療・検査医療機関に配布することを決められたことも府医と京都府が他府県にない緊密な協力関係でコロナ対策を進めることができた証です。
新型コロナは本年5月8日に,感染症法上の位置づけが,「5類」に引下げられました。3年以上にわたった新型コロナ対策は,「有事」から「平時」の対応に大きく転換されることになりました。ただ,ウイルス自体が変化したわけではなく,定点報告によりますと感染者数も徐々に増加している状況でありますので,感染拡大時に医療ひっ迫や死亡者の急増を招かないよう,行政,関係機関との連携を密にして対応してまいります。
本年度は法定計画である医療計画,健康増進計画等を一体化した「保健医療計画」の改定年にあたります(次期計画は,令和6年度~令和11年度の6箇年)。その一部として位置付けられている「地域医療構想」につきまして,京都府ではこれまでの病院完結型の医療から住み慣れた地域で医療・介護サービスを受けることができる体制整備を図るという点を踏まえ,「京都府地域包括ケア構想」という名称で策定されました。コロナ禍で地域医療構想調整会議がストップしていましたが,昨年度から Web を用いて再開されています。地域医療構想で重要なことは,地域ごとの調整会議において,患者を面として支えることができる医療提供体制をどのように連携して構築していくかを考えていただくことです。医師確保・偏在対策と医師の働き方改革も一体的に考えていかなくてはなりません。地域で必要な医療機能・医療提供体制を議論するために地区医の先生方の調整会議へのご参加をお願い申し上げます。府医が行政をリードしていかなければなりません。会員の先生方のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
このたび,松井執行部4期目の副会長を拝命いたしました。退任された北川靖府医副会長の後任として総務部を担当いたします。総務部の分掌は,庶務全般(代議員会,理事会,参与会,地区庶務担当理事連絡協議会など),会計,ワークライフバランス(子育てサポートセンター),広報,ICT 推進,トレーニングセンターなどです。保険医療,地域医療,学術・会員業務との調整を行い,会務全般の方向性を示す役割も担っています。
コロナ禍にあっても,令和6年の医師の働き方改革を目前にして,多くの病院・医療機関が働き方改革に取組んでこられました。医療者の意識改革は必須であり,相互理解のもとで進められてきました。ここには医師のワークライフバランスが常に考慮されるべきです。府医は若手医師のワークライフバランスと活躍の場を常に考えてきました。若手医師が活動・活躍する場があることが重要で,そこから若い世代の入会率が上昇して組織率向上に繋がることで,府医の組織強化になると考えます。年度始めに府医が開催する新研修医総合オリエンテーションをはじめ,臨床研修屋根瓦塾などによって,若手医師からみた医師会の垣根を低くするための努力をしてきました。府医役員にも若い世代が入っていますので,若い世代の視座から今後の府医の取組みに大いに力を発揮されることと思います。また新規開業される若い世代が,医師会活動に参加するには,やはり活躍の場が必要かと思います。地区医の先生方のご協力も賜らねばなりません。
森前執行部から通算3期で感染症対策担当理事を務めましたが,そのうちの2期は新型コロナ感染症対策でした。行政との協議がコロナ以前よりも圧倒的に増え,新たな対策への対応など多岐に亘っていました。新型コロナ対策において松井府医会長の下で府医は府市協調の要あるいは鎹の役割を果たしてきました。この3年間の感染対策で最も難しかったのは広報でした。如何に正確な情報を伝えるか,少しでも早くかつ広く会員の先生方に届けることで,ご理解とご協力をいただくことを心がけてきましたが,なかなか思うようにはいきませんでした。広報全般の課題と考えます。新型コロナ感染症は,感染症法上の扱いが5類に移行しました。しかしウイルスそのものが弱毒化した訳ではなく,海外から流入する新たな亜型が増えており第9波になろうかという状況です。総務部担当となりましたが,当面は地域医療部の感染症対策担当理事とともに,新型コロナ対策にも関わります。また新型コロナ感染拡大の中で,各種会議が Web あるいはハイブリッド形式になりましたが,5類移行後の会議・会合の形は今後の感染状況を見据えながら,考えねばなりません。
松井府医会長を力の限り補佐してゆく所存です。役員および事務局が一丸となって府医の取組みを進めてゆくためにも,会員の先生方のご支援とご協力を何卒よろしくお願いいたします。
この度,松井道宣府医会長4期目の府医副会長を学術担当として拝命しました上田朋宏(中京西部)です。府医理事としては,現筆頭副会長の濱島高志先生と日医常任理事の城守国斗先生(現顧問)と同期になります。
本稿では,これまで私がどのような医師会活動に従事してきたかを述べたいと思います。
今から15年も前になりますが,私が京都市五条御前にある公立病院の泌尿器科科長だった時,京都大学同門理事の東義人先生(現 医仁会武田病院尿路結石治療センター長)から府医の理事への就任の打診を受けました。さらに,当時の府医会館が勤務先に隣接していたので,森洋一前府医会長(現顧問)からも「隣だから病院にすぐ戻れるから」と言われ,右も左も分からないまま理事に就任しました。
勤務医理事の最初の仕事として勤務医部会(部会長は府医会長)担当になりましたが,就任直後に二つの問題点を感じました。一つは,勤務医にとって地区医,府医,日医の会費を勤務医の薄給から捻出することは大きな負担だということです。もう一つは,理事になる直前の土曜日の勤務医部会総会に招待され見学に行った際感じた「このような総会に忙しい勤務医は参加しづらい」ということです。このお金と時間の問題が勤務医の医師会入会の高いハードルになっていると思いました。そこで,当時の担当理事の齋藤信雄先生(現 洛和会東寺南病院消化器センター名誉院長)に「もっと勤務医が参加しやすい会にしましょう」と提案しました。怖いもの知らずの私は十分に説明を尽くすこともなく勤務医部会を改変し,齋藤信雄先生や森洋一前府医会長には大変ご迷惑をおかけしたことと存じます。ただ,勤務医の理事として,勤務医問題のアンケート調査を行い(5分でわかる勤務医問題 https://www.kyoto.med.or.jp/member/work/pdf/5minutes.pdf),30周年記念部会では自分自身への問い掛けも含め「守るべきもの変えるべきもの」をテーマに議論を続けたことで,新規勤務医部会を軌道に乗せるために私なりの貢献ができたのではないかと思っております。
その後2012年にクリニックを開業しましたが,2018年には松井道宣府医会長の推薦で日医の勤務医委員会の委員となり,勤務医関連の事業に引続き関わることになりました。そして2021年に京都で開催された全国医師会勤務医部会連絡協議会を担当させていただき,府医勤務医部会の活動を「勤務医と歩む医師会の覚悟」として全国に発信しました。その際,各都道府県間で勤務医の医師会参加に関して温度差があるように感じましたが,医師会が今後さらに発展するためには勤務医との相互協力は避けて通れない課題であると認識しています。
上記の活動と並行して,臨床研修のあり方に関する検討委員会(現 研修サポート委員会)の活動にも参加しました。まずは,この検討委員会を研修医と若手指導医を中心とした事業を行う委員会に作り変えることから始めました。これは,従来の委員会の役割を超えることでしたが,委員長の池田栄人先生(現 京都第一赤十字病院院長)と副委員長の小山弘先生(臨床研修屋根瓦塾長 現 京都医療センター統括診療部長)のご指導の下に成し遂げることができ,活動の一環として「一度聞いてみたいこのドクターのこの講演」(研修医・指導医のための講演会)というイベントを毎年京都大学と京都府立医大の臨床講堂で交互に開催することができました。
そして,この講演イベントの参加者であった京都府北部研修医ネットワーク創設者堀田祐馬先生(現 府医理事)と出会い,京都府北部の研修医を府医の支援金でサポートしようという計画を立てました。当時の府医理事会では「府医会員でもない研修医になんで支援金が必要なのか」との反対意見もありましたが,議論に議論を重ねた結果,府医として北部研修医ネットワークに支援金を贈ることに合意を得ました。そこで,最初の支援先として選んだ市立福知山市民病院に勇んで出かけたのですが,香川惠造院長(現 名誉院長)には歓迎されるどころか,開口一番「何しに福知山まできたのか?」と厳しいお言葉をいただきました。それに対し「医師会として若手医師を里親精神で支えるために来ました」と緊張しながら答えたのを今でも鮮明に覚えています。そのご縁で香川先生にはその後の研修医,勤務医活動に多大なご助言,御支援を受けました。先生のご指導の言葉なくして今の府医の若手医師事業は無かったと感じています。
そして,その後も新研修医総合オリエンテーションや臨床研修屋根瓦塾 KYOTO,研修医ワークショップ in KYOTO,指導医のための教育ワークショップなどなど立ち止まることなく松井道宣府医会長,小野晋司前府医副会長(現 監事)の強力なバックアップの元,事業拡大のための他府県への行脚のかいもあって,他府県からの見学者も絶えない若手医師事業に発展しました。
しかし,当初の理事会の中(特に元監事の橋本京三先生)で議論になった「会費を支払っている会員のためになっている事業なのか?」という指摘に未だ応えられておりません。その答えを出すためにも,これからの私の副会長としての仕事は,学術活動を通じて府医会員の先生方と研修医を含んだ若手医師,勤務医との交流を深め,医師会活動の協働を進めることだと思っています。この15年間,スキルアップ,レベルアップ,ネットワーク作りを目標に医師会学術活動を行ってきました。今後はここに「知的好奇心」を加えて,府医会員にさらなる学術事業を発信・提供していきたいと思っております。
今後とも,会員の先生方の益々のご指導・ご鞭撻をどうか宜しくお願い申し上げます。
退任に際し,一言お礼申し上げます。この21年間,府医会員の先生方からの温かなご指導,大きなご支援を賜り心より感謝いたします。数々の素晴らしい出会いや,貴重な経験ができたことをとてもうれしく思っております。
今後は,地域医療に少しでも貢献できるように,町医者として精一杯頑張っていこうと考えております。また,一会員として府医の事業,活動にできる限り参加していきたいと思います。
結びに,これまで大変お世話になった府医役員の先生方,事務局の皆様に心より感謝申し上げるとともに,これからの松井執行部,府医の益々のご発展と,会員の皆様のご健勝を祈念して退任のあいさつとさせていただきます。長い間,本当にありがとうございました。
松井執行部で2期4年にわたって,学術・生涯教育・脳卒中登録事業・がん登録事業・難病審査などを担当させていただきましたが,この度理事を退任させていただくことになりました。短い間でしたが,微力ながらもお力になれたのであれば幸いです。
担当させていただいて半年ほどで新型コロナ感染症が猛威を振るい,各種講演会だけでなく京都医学会も集合開催からWeb 配信へと形態を変えざるを得ず,パソコンに不慣れな先生方の演題募集が滞ったり,会場で熱心な討議ができなかったりと学術関連への影響は大きなものがありました。一方でWeb 会議は地域や天候に左右されないため,講演会への参加が容易になるというメリットもあり,コロナが5類となった後もこの流れは続くものと思われます。
理事の先生方だけでなく府医の担当職員に助けられ,4年間なんとかやってこれました。この場を借りて御礼申し上げます。会員諸氏の学術研修・生涯教育活動を支援する業務は府医の根幹に関わる事業としてとても重要です。より一層のご支援を賜ればと存じます。今後私は一臨床医として地域医療に貢献させていただく所存です。以前日本の幸福度は低くなる一方というお話をさせていただきましたが,これから幸福とは何かを自らに問いつつ残された人生を過ごそうと思っております。最後に皆様の益々のご発展を祈りつつ,理事退任の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
この度,府医理事を退任することとなりました。4年という短い期間でありましたが,今回は上京東部医師会会長を拝命したことにともなう退任となります。
理事着任が2019年6月で半年そこそこでコロナ禍に突入したということもあり皆様との懇親の機会が少なかったことがやや心残りではあります。ただ逆に普段の日常臨床では内科系の患者さんの診療をすることの少ない泌尿器科医の私がコロナの府医電話診療所やホテル療養出務という任務をさせていただいたことは非常に良い経験となりました。
初期の頃の府医会館での年末年始の電話診療で担当となった患者さんが,後日軽快されて私のクリニックまでお礼に来られたのには驚くと同時に大変感激したのを覚えております。
主たる分掌は広報と医事紛争でありましたが,広報での「京の医食住」でギャル曽根さんや漫才師のミキ,カーデザイナーの前田育男氏と対談させていただいたことは良い思い出となりました。特に前田育男氏に関しましては長年の私の憧れであり,私の我儘を受け入れてくださった松井府医会長をはじめ理事の皆様には感謝いたします。
また医事紛争に関しましては大坪,橋本府医監事に色々とご指導いただき誠に有難うございました。この場をお借りして深謝いたします。おかげさまでこの分野は私にとってはライフワークになりそうな予感がしており,今後も私のできる限り絡んでいきたいと考えております。先ずは4月1日に拝命いたしました上京東部医師会会長の業務に専念しつつ医事紛争につきましても引続き携わることになりそうです。
上京東部医師会はA会員40数名,勤務医等を合わせても150名弱の小さな医師会でありますが,重鎮の先生方をはじめ伝統を重んじる気風があり,気を引き締めて地区医会長としての責務に尽力する所存であります。
短い期間ではありましたが会長をはじめ理事会メンバーの方々,お世話になった事務局の方々,本当にありがとうございました。
引続きのご指導・ご鞭撻を何卒宜しくお願い申し上げます。
このたび2期4年間務めておりました監事を退任することになり,一言ご挨拶申し上げます。
4年間の大半がコロナに振り回された状態で,代議員会や委員会等は大半がオンラインかハイブリッド形式となってしまったため,対面での緊張感・臨場感が味わえなかったのが少し残念ですが,そのメリットも理解できたような気がします。
監事の本来の役割は,会計が公正にかつ適正に運営されていることおよび理事や職員の職務執行に不正がないことを監視することではありますが,もう一つ大切な役割として,賞味期限の切れた事業を終了させることを指摘していくことがあるといつも意識しながら理事会に出席していました。一定の役割を果たした事業は衣替えをするか廃止する決断が必要で,理事それぞれに価値観の違いがあるため念入りの議論と判断を要します。
今,書いている「退任の挨拶」も不要ではないかという提案をすることを失念していたことをお詫びし,4期目となった松井執行部が益々発展・活躍されることを祈願して退任の挨拶とさせていただきます。