成人患者への解熱鎮痛薬処方時のご配慮のお願い 日本小児科学会

 公益社団法人日本小児科学会より,アセトアミノフェン製剤が在庫逼迫により流通量が著しく減少し,本剤が必要な小児患者に行き渡らない事態が発生していることから,成人患者への解熱鎮痛薬の処方について,他剤の投与が困難な場合に限定して処方する等のご高配をお願いしたい旨の依頼がありましたので,お知らせします。

◇日本小児科学会からのお願い(抜粋)
 小児への解熱鎮痛薬の第一選択はアセトアミノフェン製剤です。5歳以上の小児であれば,イブプロフェンが使用できますが,流通量や剤形等の問題があり,処方には限界があります。また特にインフルエンザ流行時には,アセトアミノフェン製剤以外の解熱鎮痛薬の小児への使用は,ライ症候群を発症する懸念がある点,一部の非ステロイド性抗炎症薬がインフルエンザ脳炎・脳症の予後不良因子である点,等の理由で使いにくい状況があります。つきましては成人患者へ解熱鎮痛薬を処方される先生におかれましては,アセトアミノフェン製剤は他剤の投与が困難な場合に限定して処方する等のご高配をお願い申し上げます。

2023年1月15日号TOP