2023年7月1日号
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類へ移行したことにともない,厚労省は各都道府県に対して,外国人患者受入れに関する体制の整備・運用を求めています。
今般,具体的な受け入れ体制について情報提供がありましたのでお知らせします。
【相談窓口】
A:外国人のための相談窓口
以下のサイトに都道府県の外国人用のコロナに係る医療相談窓口の連絡先・開設時間・対応言語について掲載しています。
B:厚生労働省新型コロナウイルス感染症相談窓口(Aの開設時間外はこちらに連絡ください)
【電話番号】0120-565-653
【開設時間・対応言語】土日祝日を含む毎日。
英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語:9:00 ~ 21:00,
タイ語:9:00 ~ 18:00,ベトナム語:10:00 ~ 19:00
【医療機関検索】
以下のサイトにおいて,外国人受入が可能な医療機関を検索できます。
【外国人患者の受入れのための医療機関向けマニュアル(改訂第4版)】
医療機関向けマニュアルでは,医療機関における宗教・文化的対応に関する記載の充実等がなされています。
【国による外国人対応に係る相談窓口の開設(夜間休日ワンストップ窓口事業)】
夜間休日(平日17 時から翌9時まで,土日祝日24 時間)において,国が相談窓口を開設します。医療機関における外国人患者対応に関する,よろずの課題(多言語対応,ビザ延長手配等の緊急的な内容から,旅行保険会社への診療費請求,患者の海外移送,大使館・航空会社・出入国在留管理庁への連絡などの専門的な課題まで)の解決を,国が委託運営するコールセンターが支援します。
【希少言語に対応した遠隔通訳サービス事業】
民間サービスが少なく,個々の医療機関においては通訳者の確保等が困難な希少言語に対して,国が有料(ウクライナ語のみ無料)の電話通訳サービスを提供しています。
利用時に医療機関からの簡単な登録が必要です。利用料金は,医療機関への請求となりますが,医療機関が患者様本人へ御請求いただくことも可能です。全ての医療機関に利用いただけます。
【外国人向け多言語説明資料】
診療申込書,医療費請求書,診療科毎の問診票,同意書等について,英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・ウクライナ語のひな形がダウンロードできます。
【外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト】
厚生労働省と観光庁が連携して「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」を公開し,定期的に更新しています。なお,リスト掲載医療機関のうち,都道府県が指定する「外国人患者を受け入れる拠点的な医療機関」については,令和3年4月から,医療機能情報提供制度における病院の機能分類の項目として追加されています。
【外国人患者受入れ情報サイト】
外国人患者受入れに資する医療機関認証制度等推進事業の「外国人患者受入れ情報サイト」において,外国人患者受入環境整備に関する情報発信を行っています。以下のウェブサイトを御参照ください。
【不払いを発生させた訪日外国人受診者の情報の登録(協力依頼)】
訪日外国人による医療機関での不払いの発生抑止と民間医療保険の加入徹底に資するため,医療機関で不払いを発生させた訪日外国人受診者について,国へ情報提供いただく仕組みが開始されました。なお,従来は国へ情報提供いただくに際し,訪日外国人患者本人の同意を必要としておりましたが,令和4年10 月11 日より,本人同意を不要としております。情報は出入国在留管理庁に提供され,次回入国の拒否等,当該訪日外国人の入国審査に活用されます。
なお,不払い患者が生じた際の国へのスムーズな情報提供を実現するとともに,我が国においては,訪日外国人による医療費の不払いについては,毅然とした対応を行っている姿勢を示していくためにも,本システムへの積極的な登録をお願いいたします。