経口抗ウイルス薬(ラゲブリオカプセル,パキロビッドパックおよびゾコーバ錠125mg)の取り扱いについて(所有権の移転および再譲渡)

 新型コロナウイルス感染症者を対象とした経口抗ウイルス薬の「モルヌピラビル(販売名:ラゲブリオカプセル)」,「ニルマトレルビル/リトナビル(販売名:パキロビッドパック)」,「エンシトレルビルフマル酸(販売名:ゾコーバ錠125mg)」について,すでに配分済みの国購入品の有効活用を目的として,厚生労働省より医療機関,薬局における取り扱いを示す事務連絡が発出されましたので,下記のとおり概要をお知らせします。

  • 使用前の国購入品の所有権は,厚生労働省に帰属していたところ,令和5年5月23日時点で,既に配分済みの国購入品は,使用の有無にかかわらず,保有している医療機関及び薬局に無償譲渡されること
  • 無償譲渡された国購入品を処方する場合,カルテに処方内容を記録する際,薬名とともに国購入品であることがわかるよう記録すること。なお,カルテに記載することが難しい場合には,別途管理簿等に記録することとしても差し支えない。
  • 国購入品を患者に使用した場合の薬剤料については,いかなる場合であっても,診療報酬請求も患者への自己負担請求も行わないこと。
  • 国購入品を無償譲渡された薬局においては,一定の要件の下,他の薬局または医療機関に再譲渡(無償に限る)が可能であること。再譲渡先の薬局又は医療機関は,都道府県が選定した「ラゲブリオ等対応薬局」及び「ラゲブリオ等対応医療機関」に限る必要はないが,製造販売業者等の示す適正使用の内容を十分に理解し,適切な取扱いが可能な施設であること。

2023年6月15日号TOP