肺がん対策委員会

 鈴木 克洋(中京西部)
 川上  明(下京西部)
 三尾 直士(伏見)
 中所 英樹(綴喜)

 有本太一郎(中京西部)
 阿部俊太郎(左京)
 張田  幸(乙訓)
◎下山 恵司(福知山)

 安田 雄司(下京西部)
○榎堀  徹(山科)
 新田 哲久(宇治久世)
 髙山 浩一(府医大)

(敬称略,順不同,◎=委員長,○=副委員長)
担当副会長 谷口 洋子 / 担当理事 小柳津治樹・田村 耕一

肺がん検診の円滑な運営と受診率,精度の向上を目指して

 10月18日(水),第1回の肺がん対策委員会が開催された。
 冒頭,松井府医会長が挨拶に立ち,委員就任への謝辞が述べられた。
 今期の委員会は12名の委員で構成され,委員の互選により前期に続き委員長には下山恵司氏(福知山),副委員長には榎堀徹氏(山科)が選出された。また,京都府,京都市,京都予防医学センター,システム担当のPSP社がオブザーバーとして出席した。
 続いて,京都予防医学センターと府医事務局より肺がん検診の実施状況を報告。2022年度は多くの市町村においてコロナ禍で落ち込んだ受診者数が回復し,府全体のがんの発見率は日本肺癌学会の指標値0.03を上回る0.1(発見数67件)に達した。
 一方,コロナ禍以降,小学校での集団検診が中止されている京都市においては,受診者数が半数程度に落ち込んでおり,受診率の回復が喫緊の課題となっている。委員会としては,より多くの市民に受診いただくため個別医療機関での胸部レントゲン検診の実施を提案しているが,実施に向けて一番のハードルは予算の確保であり,京都市には強く予算化を要望した。その他,精度管理などの課題についても,引続き委員会で検討していくことを確認した。
 今期の委員会では,前期委員会からの継続課題である読影支援システムの運用について検討するとともに,肺がん検診の円滑な運営,受診率と精度の向上を目指し議論を続けていく。

2023年11月15日号TOP