2023年10月1日号
一般社団法人 右京医師会 顧問 寺村 和久
2021年夏から2023年夏まで、右京医師会会長を務めさせていただきありがとうございました。会長になる前の副会長時に、医療従事者へのコロナワクチン接種・マッチング、全国民のワクチン接種、発熱外来がスタートし(右京区内の病院の発熱外来を右京医師会員が手伝うという画期的な体制も作りました)、会長となってからも、ずっとコロナに振り回されました。しかし、右京医師会会員の先生方、訪問看護ステーションのナース、居宅介護支援事業、支援センター事業ならびに右京医師会職員の皆様の多大なる協力のもと、下記のことができたこと、ありがたく思っております。
私が会長を拝命した時、主にやるべきことを4つ考えておりました。
そこで①に関しては、右京医師会活動が見える形にしたい、と思い、特にコロナ関連での右京医師会の活動で京都市の中でも1番早く積極的に取組んで実績を重ねていることを、テレビで放映していただくことを目指しました。結果的には、MBS 放送:よんちゃん TV(令和4年3月)・NHK京都放送:ニュース(令和4年10月)・NHK 大阪放送局:ほっと関西(令和4年11月)・NHK 京都放送:ニュース(令和5年1月)・NHK 京都放送:ニュース(令和5年5月)で右京医師会のコロナ患者さんへの取組みを放送していただきました。医師会に入ろうかどうしよかと迷っておられる先生が、我々の活動に共感され入会されること、そして、市民の方々にも医師会活動の一端を理解していただくことに寄与できたかと思います。
②訪問看護ステーションの存在が無くては財政の安定はありません。看護師さんには無理をきいてもらっており、頭が下がるばかりです。また、在宅コロナ患者さんの訪問診療・訪問看護、クラスター発生施設への介入、コロナワクチン集団接種事業(サンサ右京)、いずれにおいても、医師会員はもとより訪看ステーションナース、事務局員の皆様の協力のもと、京都府・京都市と幾度となく交渉し契約することができました。
③震災を含めた災害時の対応は、行政はもとより、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・介護職等、連携がしっかりできているかどうかで、スムーズにいくかどうか決まります。今回、在宅コロナ患者さんへの訪問看護の振り分け、施設クラスターコーディネイトで施設長との繋がり、配薬を含め薬局の方々との連携等、コロナ禍で各職場との見える関係が構築されつつあり、災害時、スムーズに対応できることを期待しております。
④1回/年開催している地域医療懇話会では、昨年は一部演題を取り下げていただくほど発表演題数が多くありました。また、右京コミュニティーカンファレンスは、土曜日午後、2回/月ほど、内容に応じた各専門の先生にご講演をいただくのですが、その際、右京医師会の先生に座長をお願いしております。日本医師会生涯教育の点数もとることができます。
3年以上にわたり、日常に「新型コロナ」が入り込んでいます。「コロナ後」という言葉は考えにくく、コロナとともに過ごしていかざるを得ません。会長職の間に実感した、オール右京の底力を自信に、この3年間で経験したことを糧にして、右京医師会創立76周年以降も飛躍していきたいと考えています。
私が会長職の最後の理事会の写真(web参加の先生も写っておられます)です。各理事の先生方、内部監事、外部監事の先生方、2年間ありがとうございました。
一般社団法人 右京医師会
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会 長:松木 正人
会員数:253 人(2023.9現在)