2023年10月15日号
設問 1 CKD の診断および重症度分類において,血清クレアチニン値測定とともに重要な検査は?
解答 1 尿検査(尿アルブミン・尿タンパク)
設問 2 糖尿病性腎臓病(DKD)患者に推奨される血糖降下薬は?
解答 2 SGLT2 阻害薬
設問 片頭痛と緊張型頭痛とを鑑別する,もっとも重要なポイントは?
解答 片頭痛は動くとつらい(お辞儀,いきみ,体操など),緊張型頭痛は軽い運動(散歩,ストレッチなど)で良くなる。
設問 1 喫煙は健康の社会的決定要因と関与し健康格差につながる。○か×か?
解答 1 ○
設問 2 「喫煙などの生活習慣は自己責任である」という考えは,スティグマを生む可能性がある。
○か×か?
解答 2 ○
設問 3 SDGs(持続可能な開発目標)にはタバコ規制に関する内容が含まれる。○か×か?
解答 3 ○
設問 1 我が国で一番多く売れている電子タバコは,フィリップモリス社のアイコスである。○か×か?
解答 1 ×
解説 1 アイコスは電子タバコでなく,加熱式たばこである。
設問 2 ハームリダクションを推進するために,医療専門家は,紙巻たばこから電子タバコへの切り替えを,積極的に働きかけるべきである。○か×か?
解答 2 ×
解説 2 加熱式たばこの長期的な健康影響は明らかになっておらず,たばこ会社が宣伝するハームリダクションは証明されていない。
設問 3 我が国社会はタバコに甘い。タバコ規制は世界最低レベルである。○か×か?
解答 3 ×
解説 3 我が国の評価は世界の真ん中くらいである。広告規制など規制が遅れているところはあり,課題は残っている。
設問 1 日本での LAI の使用患者割合は諸外国と比較してどのような位置づけか?
解答 1 諸外国と比較して少ない状況である。
解説 1 スペイン(50%),アメリカ(28%),イギリス(36%),日本(14%)
藤井康男 臨床精神薬理 18:675-693,2015 より作成,一部改変
設問 2 持効性注射治療と経口治療の48ヶ月時点の治療継続率の差はどのくらいか?
① 3%
② 9%
③ 18%
解答 2 ③
解説 2 持効性注射剤の治療継続率 80.8%
経口剤の治療継続率 62.5%
窪田幸久,久保川貞美,臨床精神薬理 23:201-214,2020
設問 3 年4回注射の患者受け入れに関して重要なポイントは?
解答 3 ・一見,現在の治療に満足していると思えるケースに,実はアンメットニーズが存在する。
・治療者側が現状維持バイアスにとらわれない。
・年4回の注射という新たな治療法を提案することは,治療満足度の向上につながる可能性がある。
設問 1 75歳以上の高齢・超高齢心房細動患者の前向き登録研究である ANAFIE Registry では,フレイル,認知症は独立して脳卒中・大出血に影響を及ぼしたか?
解答 1 フレイル・認知症ともに脳卒中・大出血に独立した影響を及ぼさなかった。生活介助者の援助があれば,フレイルや認知症は抗凝固療法の妨げとならないと考えられる。
設問 2 75歳以上の高齢・超高齢心房細動患者の前向き登録研究である ANAFIE Registry では,90% 以上の患者に抗凝固療法が行われた。この研究で患者の主な死因は?
解答 2 積極的な抗凝固療法により,脳卒中や大出血の死亡率は減少し,主な死因は心不全,悪性腫瘍,感染症の3つであった。