TOPICS – 京都府医師会看護専門学校 令和5年度 卒業式 卒業生93名

 心地よい春うららな陽気となった令和6年3月5日(火),本校体育館において令和5年度卒業式が挙行され,卒業生93名(助産学科第15期生21名,看護学科3年課程第22期生72名)が晴れやかな看護の制服(戴帽姿)に身を包み,式に臨みました。数年ぶりに,多くのご来賓やお世話になりました実習関連施設,保護者の皆様方にもご臨席いただき,卒業生諸君の門出を祝福していただきました。
 校長式辞では,「命の尊さを知り,命の可能性を信じ,人々の命に対してどこまでも真剣に関わり続けていく中で,初心を忘れることなく強い志を持って,何事にも挫けることなく立ち向かってほしい」との温かいはなむけの言葉があり,引続いて,ご来賓を代表して京都府知事様(代理)ならびに京都市長様(代理),実習施設代表として宇治徳洲会病院看護部長 北川きよみ様から心温まるご祝辞をいただきました。卒業生たちは,卒業証書を手に数々の思い出や学友との絆をかみしめながら,これからの人生に大きな希望と夢を抱いて巣立ちました。
 卒業生諸君には,今後お世話になります医療関係者の皆様や患者さんをはじめ,多くの方々から信頼され,慕われ,愛される助産師・看護師として社会に大きく貢献してくれることを心から願っています。

卒業生のことば

助産学科 15期生  竹内 里佳

 「女性に寄り添える助産師になりたい」という思いを胸に入学し,無事に卒業を迎えました。思い返せば,この1年間はかけがえのない濃厚な日々を過ごすことができたと感じています。
 座学では,さまざまな場所で活躍されている助産師の姿を通して,あらゆるライフステージの女性に求められる助産師とはどのような存在なのかを考えることができました。実習では,助産師としての責任の大きさとともに命の奇跡を感じ,女性や家族の一生にとって大切な場面に関わることができる素敵な仕事であると改めて実感しました。
 入学当初は,同級生が賢く,志しが高く見え,不安な時もありましたが,どんな時も支えて高め合えた仲間がいたからこそここまで学ぶことができたと思います。沢山の学びをくださった女性とご家族,またご指導くださった講師や指導者,先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
 「女性に寄り添う」ために,これからも沢山の経験をし,考え続けていきたいと思います。この1年間で感じ学んだ思いを大切し,これから出会う方々とのご縁を大切に,助産師として日々精進していきます。


看護学科3年課程 22期生  増田 咲空

 緊張やワクワクしながら看護学校に入学した時から早3年が経ち,もう卒業の時期になりました。この3年間は一瞬でしたが,私の中で宝物の3年間になりました。課題や試験を終え,たくさんの実習を乗り越えてきました。その中で,看護師の素晴らしさについて実感することができました。私は患者の表情や発言,またデータからも患者の気持ちを汲み取り不安な気持ちに気づき寄り添える看護師になりたいと思っています。しかし,課題や試験,実習などが重なり追い込まれた時,看護とは違う道を歩んでいる友人と自分とを比べてしまい,自分の選んだ道を後悔したこともありました。そんな時,私の支えになってくれたのは,家族や同じ夢を持った22期生のみんなや先生方でした。22期生のみんなは元気があって優しくてみんながいたからこそ国家試験という大きな壁を乗り越えることができたと思います。先生方には,頼れる看護師に近づくために時には厳しく指導してくださり時には優しく親身になって相談に乗ってくださいました。22期生のみんなや先生方に出逢えたからこそ本校で学べて良かったと思います。たくさんの人に支えてもらった3年間でした。これからは看護を必要としている方の支えになれるように頑張ります!

2024年4月15日号TOP