2024年12月15日号
新京都南病院 院長
清水 聡
皆様はじめまして。新京都南病院の清水と申します。新京都南病院は京都南病院グループの一病院で,当グループにはほかに京都南病院,6つの診療所,介護老人保健施設,グループホーム,サービス付き高齢者住宅などがあり,医療から介護,高齢者の居住まで運営しており,地域の方々に切れ目のない医療,介護を提供しております。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
さて,この度府医の勤務医部会から「勤務医通信」の執筆依頼をいただきまして,誠にありがとうございます。医療や介護に関する内容は他の紙面にお願いすることにして,今回私は肩肘の張らない気楽に読んでいただけるような記事を書くことにいたしました。最後まで読んでいただけたら幸いです。
みなさんは町中で鳥さんを見られたことはあるでしょうか。たぶんごみを散らかすカラスやちっちゃなスズメなどは見られたことがあると思います。アッとその前に!,私はほんの素人バードウォッチャーですので,本格的にバードウォッチングを趣味にしておられるようなすごい方々とは比べ物になりませんので,ご容赦ください。
それにしてもカラスはごみを散らかしますよね。どんなにうまくネットをごみ袋にかぶせていても,数羽で協力してネットをはがしてごみをあさっています。そんな町中カラスですが,町中には二種類のカラスがいることをご存知でしょうか。ハシボソカラスとハシブトカラスがいます。ハシボソカラスはくちばしが細く,やや小型でギャーギャーと鳴きます。一方ハシブトカラスはくちばしが太く,やや大柄でカーカーと鳴きます。観察しているとあまりこの二種類が一緒になって仕事をすることはないようです(私の観る限りですが)。一度町中でカラスを見たときどちらかなあと思って見てください。少し親近感がわくかもしれません…かな。
ところで最近スズメが減ったように思いませんか。私が小学生のころ(半世紀以上前ですが)は,電線にところせましと留まっていてチュンチュンとうるさかったり,朝にスズメのチュンチュンの鳴き声で目が覚めたりしたものですが,今は探さなければなかなか見つからなくなってしまいました。このまま減少が続けば絶滅危惧種に指定されるところまで来ているんです。気候変動などで生息環境の変化が原因ではないかと言われています。今度町中でスズメを見たら頑張るようにエールを送ってあげてください。同様にツバメも減っています。そういえばすごい速さで飛んでいるツバメもみなくなりましたね。ツバメも日本には三種類いますが,京都の町中ではツバメがいます(里山にいくとコシアカツバメ,イワツバメがいます)。ツバメをみたらこちらも頑張ってと言ってあげてください。
どうです?鳥さんに愛着がわいてきました?京都の町中ではほかによく出会う鳥としてはヒヨドリがいますが,同じような名前でイソヒヨドリもいます。こちらも最近町中で出会うようになってきましたが,全く違う科でヒヨドリはヒヨドリ科,イソヒヨドリはヒタキ科です。イソヒヨドリ(オス)はきれいな瑠璃色の背とレンガ色のお腹で,町中の高いところにたいていは単独で留まって大きな声で鳴いています。以前は名前のごとく海岸線に住んでいましたが,今は生息域を拡大させて町中でも見るようになりました。一度見ると結構きれいな鳥やなあとちょっと感激されるかもしれません(感激しているのは私だけかも…)。さて最後に紹介するのはヒタキ科の続きでジョウビタキです。これはスズメぐらいの大きさで,ちょうど今頃12月ごろから春まで京都にやってくる渡り鳥です。ヒッ,ヒッ,カチカチと火打石のような独特の鳴き方をするので火焚き:ヒタキとなったと言われています。背中が黒く,横に白い斑点,お腹がオレンジでとてもかわいい鳥さんです。以上代表的な町中で出会う鳥さんを紹介しました。まだまだたくさんの鳥さんが京都市内には生息しています。鴨川にいけば水鳥がたくさんいます。よければ町中や鴨川を散歩してみてきれいな鳥さんやかわいい鳥さんを見つけてください。
Information
病 院 名 新京都南病院
住 所 京都市下京区七条御所ノ内北町 94 番地
電話番号 075-322-3344(代)
ホームページ http://www.kyotominami.or.jp/newhosp/