第2回 地区庶務担当理事連絡協議会(令和6年5月22日開催)

△報告ならびに協議事項

1.最近の中央情勢について

 令和6年4月下旬から令和6年5月中旬にかけての社会・医療保険状況について,◆健保連は4月23日,2024年度の健保組合予算の早期集計結果を発表。経常収支の差引額は6,578億円のマイナス,予算ベースで過去2番目の赤字と見込まれ,団塊の世代が後期高齢者になる中,高齢者拠出金の増加が収支悪化の要因になっている。佐野雅宏・健保連会長代理は,給付は高齢者,負担は現役世代という構図が「限界に近づいてきている」と危機感を示し,現役世代の負担軽減,世代間の給付・負担のアンバランスの解消を政府に求めているとした。◆財務省の財政制度等審議会・財政制度分科会は5月8日,政府が夏にまとめる「骨太の方針2024」を視野に入れた「春の建議」の取りまとめに向けて議論し,財務相に提出する見通し。これまでの議論で,財務省は,2025年度以降の予算編成にあたって社会保障関係費の「歳出の目安」を継続すべきだと主張。医薬品の費用対効果評価制度の強化も打ち出した。◆財務省主計局の端本秀夫主計官は,医師偏在対策について,全世代型社会保障の改革工程に沿って,診療報酬などの「経済的インセンティブ」と,「規制的手法」を組み合わせて対応すべきだとの見解を示した。◆城守国斗日医常任理事は5月15日,医師の偏在対策について,財務省が主張する「規制的手法」を導入すれば,「さまざまな弊害を生じる恐れがある」と懸念を示した。特に,地域偏在の是正に向けては,都道府県が偏在の状況を把握し,地域の医師会,大学,病院団体などが協力して,「同じ方向を向いて解決を模索する必要がある」と述べた。―といった話題を中心に説明した。

2.府医主・共催学術講演会実施予定について

 5月に予定している府医学術講演会を紹介し,参加を呼びかけた。

3.第50回京都医学会演題募集について

 第50回京都医学会は Web 配信を併用したハイブリッド形式で開催することを報告。積極的な参加とともに,幅広い領域からの一般演題への応募を呼びかけた。

4.産業廃棄物管理票(マニフェスト)の交付等状況報告書について

 産業廃棄物を排出し,産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付した医療機関は,その交付等状況報告書の提出が必要であることを説明。令和5年4月1日から令和6年3月31日までに交付した産業廃棄物管理票(マニフェスト)の内容を1年分まとめて6月末までに,医療機関所在地の行政担当部署へ提出するよう周知した。

2024年7月1日号TOP