2024年7月1日号
設問 1 抗ヘルペスウイルス薬は殺ウイルス作用であるか?
解答 1 増殖抑制作用である。
なるべく,早めに投与を開始することが重要である。
設問 2 再発性口唇ヘルペス,性器ヘルペスは症状が出現した後に治療を開始するか?
解答 2 患者さんの苦痛,希望を考慮し,欧米では当たり前になっている。
なるべく,早めに投与を開始する PIT 療法が推奨される。
解説 2 Patient Initiated Therapy(PIT 療法)
(1日で血中濃度をあげ,ウイルス増殖を抑制する方法)
設問 3 多汗症は患者さんの苦にあまりなっていない疾患であるか?
解答 3 多汗症は,皮膚の様々な疾患に比較しても QOL が非常に悪い疾患である。
主訴として,訴えにくい疾患であるため,患者さんの救済が必要である。
設問 1 糖尿病において便秘と関連している項目を3つ選べ。
① 血糖コントロール不良
② インスリンの使用
③ 細小血管障害
④ 肥満
⑤ 男性
解答 1 ①,②,③
設問 2 便秘のリスクとされているものを選べ。
① 糖尿病
② 慢性腎臓病
③ 潰瘍性大腸炎
④ 甲状腺機能異常
⑤ パーキンソン病
解答 2 ①,②,③,④,⑤
設問 1 臨床的に問題となる外用ステロイドの副作用について,次の中から正しいものを2つ選べ。
① 糖尿病
② 骨粗鬆症
③ 皮膚萎縮
④ 副腎機能低下
⑤ 皮膚毛細血管拡張
解答 1 ③,⑤
設問 2 外用方について正しい方を選べ。
A 外用の方法
① 薬効成分が皮膚に浸透しやすくするために,良くすり込む。
② 病変部に薬剤がとどまるよう,のせるようにぬる。
B 外用の順番
① 保湿が大切なので,入浴後にはステロイド外用剤より先に保湿剤を外用する。
② 皮膚に薬剤が到達するように,入浴後にはステロイド外用剤を直接塗布する。
C 外用の処方
① 外用剤は薄めずに処方する。
② 保湿効果を高めるため,保湿クリームと混合処方する。
解答 2 A②,B②,C①
設問 1 次の中で『骨折危険性の高い骨粗鬆症※』に該当するものを選べ。(複数選択可)
① 骨密度値が -2.5SD(YAM70%)以下で1個以上の脆弱性骨折あり
② 腰椎骨密度が -3.3SD(YAM 約 60%)未満
③ 既存椎体骨折の数が2個以上
④ 既存椎体骨折の半定量評価法によるグレード3
※参考:WHO の重症骨粗鬆症,原発性骨粗鬆症の診断基準(2012 年度)
解答 1 ①,②,③,④
設問 2 下のグラフが意味することは?
解答 2
設問 1 肩の代表的な内旋筋を4つ,外旋筋を2つ挙げよ。
解答 1 内旋筋:大胸筋,大円筋,広背筋,肩甲下筋
外旋筋:棘下筋,小円筋
設問 2 肩のリハビリの目標は何か?3つ挙げよ。
解答 2 ・肩甲上腕リズムの獲得
・骨頭求心位の維持
・体幹アライメントの調整
設問 3 最新のガイドラインにおけるリバース型人工肩関節の良い適応(疾患)と適応年齢は?
解答 3 腱板広範囲断裂,腱板断裂性関節症
65歳以上
設問 1 炎症性腸疾患(IBD)の女性患者が安全に妊娠するために,最も重要な疾患管理のポイントは?
解答 1 IBD が十分寛解の時期に,計画的に妊娠する
設問 2 IBD が活動期に妊娠すると,どの有害事象が増加する?(複数回答可)
① 流産
② 早産
③ 低出生体重児
④ 奇形
⑤ すべて
解答 2 ①,②,③
設問 3 本邦の添付文書で,妊娠中の IBD 女性に対して,原則として投与を避けるべきと記載されている薬剤は?(複数回答可)
① 5-ASA 製剤
② チオプリン製剤
③ 抗 TNF 抗体製剤
④ JAK 阻害剤
解答 3 ②,④