保険医療部通信(第389報) – 令和6年度 医療機関等の診療科別平均点数一覧表の公表について

 このたび,令和6年度医療機関等の診療科別平均点数の一覧表が近畿厚生局ホームページ(https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kinki/)に掲載されましたので,お知らせします。
 次頁の平均点数は,集団的個別指導の対象医療機関を選定する根拠となる数値であり,指導大綱上,レセプト1件あたりの平均点数が,各都道府県の平均点数の一定割合(診療所は1.2倍,病院は1.1倍)を超えるもので,かつ,類型区分ごとの医療機関等の総数の上位より概ね8%の範囲に位置する医療機関等とされています。
 府医では,従来から,「高点数=悪」ではないこと,医療機関の専門性を考慮することなく,必然的に高点数となってしまう場合においても指導が行われること,類型区分の根拠が現状に合っていないこと等を鑑み,その方法に根本的な問題があることを指摘した上で,集団的個別指導の廃止を訴えてきました。
 一方で,医療機関に対しては,集団的個別指導の対象となったことで萎縮診療にならないこと,また理由なき欠席が個別指導につながる可能性がある点を注意喚起するとともに,集団部分(講習会方式)のみの実施で運用させていることにご理解をいただき,必ずご出席いただくようお願いしてきたところです。
 日医と厚労省では類型区分の見直しを含めて,指導,監査等全般について,継続的に折衝が続けられており,順次改善を図る方針で対応されているところです。府医としても,集団的個別指導に限らず,不合理な指導等の是正に努めていきますので,会員各位のご協力をお願いいたします。

令和6年度 京都府内の医療機関等の診療科別平均点数一覧表

※①診療所については,院外処方を行っている診療所の平均点数の補正を行った上で算出。
※②基準値点数は府医にて算出。小数点以下,切り上げ。

2024年7月1日号TOP