2024年6月1日号
綴喜医師会 副会長 村上 匡孝
綴喜(つづき)“喜びを綴る”という名の由来は、継体天皇が511年から7年、都をおいた筒城宮(つづきのみや)。城宮址は今の同志社大学田辺キャンパス(1986年開校)の中にあります。同大の理系の専門学部、大学院、研究機関が関西学研都市の北端を形成し、医療系学部は生命医科学部と薬学部(同志社女子大)があります。
八幡市・京田辺市・井手町・宇治田原町の2市2町(旧・綴喜郡)の各班から成る綴喜医師会は会員204名(管理会員90名)。かつて管内にあった税務署や保健所は宇治に統廃合されて無くなりましたが,医師会の歴史は古いです。
予防接種や特定検診、各種の検健診や相談事業など二市二町行政と密に連携し、住民向け健康教室や、会員の学術集談会、綴喜相楽学術講演会、多職種連携の会、山城地域連携学術集談会を毎年行っています。また、南部四地区連絡協議会(乙訓、宇治久世、綴喜、相楽、各医師会)、学研都市連絡協議会(枚方市、奈良市、生駒市、相楽、綴喜、各医師会)、三師会学術集談会(綴喜医師会、山城歯科医師会、京都府薬剤師会綴喜支部)の協議の場をもっています。ゴルフ、ボウリング、旅行、新春会員家族懇親会などの定例親睦行事を行っています。
医療連携は、京都田辺中央病院を中心に八幡中央病院、三杉会男山病院などと地域の病診連携、医師会員相互の診診連携、ともに良好です。宇治久世の京都岡本記念病院、宇治徳洲会病院にも診療・災害・救急・がん医療でお世話になっています。
八幡市には、国宝・石清水八幡宮、航空神社、背割桜。京田辺市には、観音寺・十一面観音、寿宝寺・千手観音の国宝と、報酬庵(一休寺)。井手町は、地蔵禅院の枝垂れ桜や玉川の桜。宇治田原町には、正寿院(ハートの窓と風鈴で有名)や猿丸神社(柿本人麻呂伝説で有名)。隠れた名所がある“お茶の京都”です。また、井手町は古代栄えた山背古道(やましろこどう)の地で小野小町の塚や橘諸兄(たちばなのもろえ)の墓があります。
古代人は淀川から木津川を遡って来て定住しました。木津川左岸には古墳遺跡も多く、無形文化財「隼人舞(はやとまい)」が残っています。「天王(てんのう)」という名の土地(朱智(しゅち)神社がパワースポット)が山奥にあります。神功皇后にちなむ酒屋(さけや)神社や酒の神を祭る佐牙(さが)神社(飛鳥時代創建)があるので、古代は酒の聖地だったかも。最近では、NHK 大河ドラマ“どうする家康”の“伊賀越え”(本能寺の変直後に堺から岡崎へ逃げた家康最大の危機)や、世界的自転車レースのツアーオブジャパン京都ステージ、キャスター付き椅子のレース「いす1グランプリ」が有名になりました。
第二京阪(八幡、京田辺)、新名神(八幡・京田辺・宇治田原)、京阪奈(京田辺)の自動車道が繋がっています。京阪本線(八幡)、近鉄奈良線(京田辺)、JR 学研都市線(京田辺)、JR 奈良線(井手)がとおり、京都・大阪・奈良とつながる便利な所です。北陸新幹線が通る?(京田辺に松井山手駅ができる?)話もあります。交通至便で住み良い環境、住宅事情もよく、近くに自然も残ることから、子育て世代の流入や移住者が多い南部と、高齢者や在宅患者が増加する地域との格差が課題です。
綴喜医師会
〒 610-0331
京田辺市田辺 78 京田辺市保健センター内
TEL:0774-63-5323 FAX:0774-63-5323
H P: https://tsuzuki-med.wixsite.com/info
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会 長:安田 美希生
会員数:204人(2024.4現在)