2024年6月1日号
令和6年3月31日に MK ボウル上賀茂にて京都医師ボウリングクラブ主催の懇親大会(3ゲームシングルス戦)を開催しました。医師会のメンバー以外の参加者は5名だけでしたが(写真1),ストライクが出た瞬間やスペアが取れた時の歓声が一際大きく楽しいひと時を過ごすことができました。
その5名の中でも2ゲーム目に,某医院のリハビリスタッフの山本浩矢さんが171という素晴らしいスコアを打ってハイゲーム賞を獲得しました(写真2)。マイボールとマイシューズを持っていない方がこのスコアを出したことはあっぱれなことです。
一方,医師会メンバーの成績のほうは,「晴れの時もあれば,雨の時もある」という言葉のとおり,いつも好成績のメンバーの先生方が振るわない代わりに小生のスコアが偶々,203,245,187というものが最高(ハイシリーズ)でした。
ボウリングの魅力は,何といってもストライクが出た瞬間の爽快感であると思います。京都医報の2月15日号でも言及しましたが,女性こそ骨粗鬆症やロコモティブシンドロームの予防のためにもボウリングを趣味にされることをお勧めします。日本整形外科学会では以前からロコモ体操というエクササイズ(スクワットや片足で立位を保つフラミンゴ体操など)を推奨しています。しかしながら,ゲームのようなワクワク感やギリギリでスペアが取れた瞬間の歓喜に相当する快感は無く,続けること困難であるのが現状です。仮に持続できていてもお決まりの単調な体操では,中枢神経(特に脳)があまり刺激されないことが問題であると考えます。
医師会メンバーの最高齢は,藤村和正先生で87歳です。今も現役の勤務医で週に1,2回はボウリングをされています。最近も222という好スコアを打たれて,その御年でも現状維持どころか上達されています。これこそ,効果的な究極の介護予防ではないかと思います。
片手に重いボールを持って左右にブレることなく歩きつつ,しかもタイミングよく投げるという動作は,多くの脳細胞を活動させていると考えられます。ボウリングが,身体活動と脳活動の双方を刺激する有用なリハビリ手段であることを再評価していただきたく思います。還暦の年齢でも遅くはありません。寧ろ,何らかの介護予防が必要な年代であるからこそマッチすると思います。
来年もこの懇親ボウリング大会を予定しております。お気軽にご参加賜りますようお願い申し上げます。
京都医師ボウリングクラブ
代表 中 康匡