フェトロージャ点滴静注用1gの適正使用について

 感染症法上の五類感染症として位置付けられており,治療手段が限定されているカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE感染症)への有効性が期待されている2023年12月に薬事承認がされたセフィデロコルトシル酸塩硫酸塩水和物(塩野義製薬株式会社販売名:フェトロージャ点滴静注用1g。(以下,「本剤」という))の適正使用について,厚労省より事務連絡が発出されましたので,お知らせします。

  1. CRE 感染症の患者に対する本剤の使用に当たっては,「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版別冊 入院患者の感染症で問題となる微生物について」15-20 ページを参照の上,真に必要な場合に限り使用すること。
  2. 本剤の使用に当たっては,感染症治療に十分な治療と経験を持つ医師又は抗菌薬適正使用支援チームに相談の上,投与すること。
  3. 本剤については,CRE 感染症の治療の目的で本剤を使用した全症例を対象に,その適正使用がなされているかの確認をするためのアンケート調査を実施することとしているため,ご協力いただきたいこと。なお,アンケート調査の配付にあたっては,塩野義製薬株式会社による協力をいただいているところである。

2024年3月1日号TOP