2025年8月15日号
令和7年5月25日に上賀茂MKボウルで府医会員およびスタッフが参加できるボウリング懇親会『メンバーに挑戦!』を開催いたしました。
参加者は,府医のメンバーの5名と男子プロ1名(富永 尚選⼿)の6名とメンバーに挑戦する参加者6名の計12名で2ゲームを投げました。12名の参加者であったため,個人成績別の対戦とは別に,メンバーとプロの6名が一般参加者の6名とペアを組んでダブルス戦(6チームで3位までの順位を競うもの)を行いました。府医のメンバーとプロがペアになった選⼿のために投げて3位までに入賞すると賞品が授与されることにしました。富永プロとペアになった参加者が有利ですが,所定のハンデ(年齢−55で,女性はさらに15ピンが足される)も加算されるため6チームが接戦を展開して大いに盛り上がりました。
ダブルス戦の優勝は某整形外科リハビリスタッフの堤 泰彦さんが獲得されました。
個人戦では,府医のメンバーが上位を占めるのは当然ですがBB賞やBM賞もあり一般参加者が獲得されました。BB賞は,なんと2歳のお嬢さんを抱えたまま投球した某医院のリハビリセラピストの佐々木拓馬さんが,BM賞は某医院のクラークの中村佳代さんが獲得しました。そして,特別賞はストライクやスペアが取れた時に可愛くハイタッチをしてくれた凪ちゃんの⼿に渡りました。
123というハイゲームを打ったのは,某医院オペ室ナースの安本美帆さんでした。初心者で100を超える成績は,十分に『才能あり!』と評価できます。是非,その潜在能力を発揮しボウリングを趣味にして将来のロコモや認知症を予防していただきたく思います。
昨年のこの報告では骨粗鬆症や認知症の予防としてのボウリングの有効性について叙述しました。そこで,今回は初心者とベテラン経験者であるメンバーの優劣差について簡単に解説したく思います。
先ず,ボウリングでスコアを良くするための基本的なことはストライクが打てることです。そのためには,先頭の1番ピンに当てなければなりません。しかも,1番ピンの真後ろに位置する5番ピンも投げたボールで必ず倒す必要があります。5番ピンを倒すためには,ど真ん中にまっすぐ直線的に命中させるか,右投げでは1番ピンとその右後ろにある3番ピンの間に当てるだけでなく,ピンに弾き返されることなく5番ピンまで⾷い込ませる必要があります。直球では非常にストライクが出る確率が悪いことになります。メンバーは必ずマイボールを所有して右投げでは右サイドからカーブする曲がるボールを投げることを徹底して練習しています。マイボールの表面はツルツルではなく非常に繊細にザラザラしているためレーンの奥のオイルが引かれてないところまでボールが到達すると摩擦によって曲がりストライクの確率が高まることになるのです。表面がほぼツルツルのハウスボールを使用する初心者がメンバーに勝つことは至難の業になります。
次に,ちょっとした失投ならマイボールの場合はストライクが続くことも起こり得ます。それは,レーンの外側になるに従ってオイルが少なく引かれているため,狙ったスパット上をボールが通らなくても右側なら2~3cmまでも,左側は1cm程度なら外れても狙ったところ(ポケット)にボールが入って行くからです。その理由は,摩擦によって左に曲がるからと端的に断言できます。僅かに右に投げた場合は,レーンの外側にオイルの無い壁のような目に見えない架空の存在に跳ね返されて左に戻ってくることになります。微かに左に失投した場合(内ミス)であったとしても左側にはオイルが多く引かれているためスパット上を通した時よりも曲がる程度が少なくなってストライクを打つことができるのです。
要するに,メンバーに挑戦してより好成績を弾き出すにはマイボールが欠かせないということです。
来年の初夏にも『メンバーに挑戦!』というボウリング懇親会を企画したいと考えています。多数のご参加をお待ちしております。
京都医師ボウリングクラブ
代表 中 康匡