委員会だより – 乳幼児保健委員会<答申>

  • 栗山 政憲(宇治久世)
  • 高屋 和志(船井)
  • 中井  茂(耳鼻咽喉科医会)
  • 大島  泉(京都市)(令和5年9月~令和6年3月)
  • 有本 晃子(京都市)(令和6年3月~令和7年6月)
  • 森本真梨子(京都府)
  • 長谷川 功(京都市西陣)
  • 松尾  敏(中京西部)
  • 平井  清(子ども発達支援センター)
  • 河井 昌彦(京大)
  • 嶋元 孝純(眼科医会)

(敬称略,順不同,◎=委員長, ○=副委員長)

担当副会長 谷口 洋子 / 担当理事 松田 義和・細田 哲也・上田 三穂

「かかりつけ医による子育て支援について ~発達障害,児童虐待に関連して~」

 今期の乳幼児保健委員会は,諮問事項「かかりつけ医による子育て支援について~発達障害,児童虐待に関連して~」について鋭意協議し,答申をまとめ,去る6月5日(木)に栗山委員長から松井府医会長へ答申書を提出した。
 協議にあたり,発達障害の疑いを把握する機会として京都市や各市町村で実施されている乳幼児健診,日常診療,すでに専門医療機関にかかっている場合等の現状と課題,その後の療育施設等の受入への流れや各種福祉制度を洗い出し,かかりつけ医として行政や専門医療機関との連携強化の必要性,研修受講や地域の関係機関等との情報共有の重要性について協議した。今後,多くの市町村で開始が見込まれる5歳児健診にて,就学に際し配慮が必要と思われる児童について,学校現場で適切な対応が取られるよう,また,保護者の安心につながるようかかりつけ医を中心とした行政や関係機関の連携が重要とまとめるとともに,個人情報保護の問題,保護者への意識啓発等,場合によっては法整備も必要になることも考えられ,医師会として社会的体制整備に向けたさらなる積極的なかかわりが求められると結んだ。

松井府医会長に答申書を提出する栗山委員長
(中央は乳幼児保健委員会担当の松田府医理事)

2025年7月15日号TOP