2025年11月1日号
設問 1 縦隔鏡下食道切除術の利点は何か?
解答 1 ▶非開胸,両肺換気 ➡呼吸器合併症の減少
▶体位変換が不要(仰臥位) ➡手術時間の短縮
▶深部縦隔の拡大視 ➡出血量の減少
郭清精度の向上
設問 2 術中に回復しにくい LOS:loss of signal の type は何か?(持続神経モニタリング)
解答 2 Segmental LOS
解説 2 術中の LOS 回復;Diffuse:56.3% vs Segmental:23.8%
解答 1 ①かわらない,②かわらない,③ GIP,④ GIP
解答 2 ①増強,②抑制,③概ね同程度である,④減弱,⑤減弱
設問 1 様々なインクレチンを標的とした薬剤の開発が進んでいますが,開発されていないのはどれか?
① GIP/GLP-1 受容体作動薬
② グルカゴン/GLP-1 受容体作動薬
③ グルカゴン/GIP 受容体作動薬
④ GLP-1 アナログ結合 GIP 受容体拮抗薬
⑤ GLP-1 受容体低分子アゴニスト
解答 1 ③
解説 1 GLP-1 受容体刺激が基本
設問 1 心不全の定義で,心臓の構造的・機能的異常と心不全症状のほかに,必要な所見は何か?
解答 1 心内圧の上昇(ナトリウム利尿ペプチドの上昇や,心由来の体うっ血・肺うっ血の客観的所見)± 心拍出量の低下・組織低灌流所見
解説 1 心不全の定義
設問 2 心不全の治療で,GDMT を検討するにあたり,できるだけ早く標準用量を目標にすべきか?
解答 2 そのとおりである。低用量から開始し忍容性に応じて目標量まで増量すべきであるが次の薬剤を開始する前に目標用量に達しなくてもよい。また,常に治療の最適化を意識すべきである。
設問 1 ビッグデータを用いることで解決が期待される RCT の問題点とは何か?
解答 1 5つの Too
・Too Few…被験者が少ない
・Too Simple…併存症,併用療法がある患者は除外される
・Too Median-aged…高齢者,小児,妊産婦は除外される
・Too Narrow…薬物投与などの治療方法が限定される
・Too Brief…追跡期間が短い
設問 2 各データベースの欠点を補うために期待されることは何か?
解答 2 ・限られたデータベースの情報を有効活用する検討
例)レセプトの病名・治療内容から対象を抽出
・データベース同士の突合
例)がん登録とレセプトの突合 など
設問 1 軽症逆流性食道炎の生活習慣指導として誤っているのはどれか?
① 禁煙
② 遅い夕食を避ける
③ ダイエット
④ 就寝時の頭位挙上
⑤ タイトな衣類を着る
⑥ ストレス解消
解答 1 ⑤
設問 2 軽症逆流性食道炎の維持療法について正しいのはどれか?
① ボノプラザン 20mg 維持療法を行う
② VISON 研究によるボノプラザンのカルチノイド発生は 0.1%である
③ 内視鏡治療は保険適用である
④ ほぼ全例に PPI または P-CAB による維持療法が必要である
⑤ 長期治療目標は出血や狭窄など合併症予防である
解答 2 ③
解説 2 ① ボノプラザン 20mg 維持療法を行う
正)10mg
② VISON 研究によるボノプラザンのカルチノイド発生は 0.1%である
正)認めなかった
④ ほぼ全例に PPI または P-CAB による維持療法が必要である
正)半数
⑤ 長期治療目標は出血や狭窄など合併症予防である
正)重症逆流性食道炎
設問 3 PPI 長期内服によりリスクは上昇されると報告されている疾患はどれか?
① 肺炎
② 骨折
③ 腸管感染症
④ 認知症
⑤ 慢性腎疾患
解答 3 すべて
設問 1 動脈硬化の基盤病態は何か?
解答 1 慢性炎症
解説 1 しかし,慢性炎症を標的とした抗動脈硬化治療は開発されておらず,重要なアンメットニーズとして残っている。
設問 2 我が国の 75 歳以上の高齢者において,最も多い死因は何か?
解答 2 脳卒中を含む循環器疾患
解説 2 全人口では悪性新生物が最多であるが,高齢者においては循環器疾患の管理が重要である。