2026年3月1日号
設問1 血液検査で ALPγ-GTP は何を反映する検査か答えよ。
解答1 胆汁うっ滞を反映
胆管結石や膵癌などの鑑別が必要。
設問2 AST ALT が基準値を超えている際に必ず確認が必要な血液検査項目は何か?
解答2 HCV 抗体・HBs 抗原
設問3 肝硬変や肝癌への進展する危険性のある脂肪肝の血小板数の目安を答えよ。
解答3 血小板数が 20 万以下
設問1 近年の日本の腎移植の特徴を述べよ。
解答1 近年の日本の腎移植は,約9割(87%)が生体腎移植を占めている。
患者 10 年生存率は生体腎で 90.2% /献腎で 83.2%,移植腎 10 年生着率は生体腎で 81.2% /献腎で 74.2% と長期生着時代を迎えている。
60 歳以上の高齢レシピエントが全体の約 30% まで増加している。生体腎移植では配偶者からの腎提供が最も多く約 44% であり,ABO 血液型不適合間が 30% となっている。
設問2 日本の腎移植レシピエントの死亡原因および移植腎廃絶原因は?
解答2 近年の日本の腎移植おいて,レシピエントの死亡原因は上位より感染症,悪性腫瘍,心疾患および脳血管障害(心血管疾患)であり,これらで全体の約 47% を占めている。移植腎廃絶原因としては,拒絶反応の件数・割合は減少してきているが,拒絶反応や免疫学的要因が全体の約 40% を占めている。一方で,その他原因の割合が増加傾向にあり,この中に death with functioning graft の件数が含まれるものと考えられる。
設問1 食道疾患で誤ったものを答えよ。
① SSBE は,発癌率が高率なので,内視鏡によるサーベイランスが強く勧められる。
② Barrett 食道発癌の明らかな危険因子(欧米)は,男性,喫煙習慣,Barrett 食道の長さ,low grade dysplasia の存在である。
③ 好酸球性食道炎は若年者に好発する。
④ 抗生物質や DOAC,ビスホスホネート製剤は薬剤性食道傷害の原因になることがある。
解答1 ①
解説1 ① LSBE(× SSBE)
設問2 GERD ガイドラインの改訂内容で誤ったものを答えよ。
① 内視鏡所見で軽症逆流性食道炎であれば PPI 8週間,もしくは PCAB を4週間投与が推奨される。
② 重症逆流性食道炎であれば PCAB 4週投与を初期治療として行う。
③ 重症逆流性食道炎の長期管理は再燃率の低さから PCAB 10mg が推奨される。
④ 非びらん性食道胃逆流症(NERD)の初期治療に PCAB 10mg が推奨される。
解答2 ④
解 説 PPI(× PCAB 10mg)
設問 1 以下のピロリ菌感染診断法のうち,実施にあたって PPI の休薬が必要ないものを答えよ。
a.便中抗原測定法
b.尿素呼気試験
c.迅速ウレアーゼ試験
d.血清ペプシノーゲン濃度
e.核酸増幅法
解答 1 a,e
解説 1 b.ウレアーゼ活性は pH に影響される
c.ウレアーゼ活性は pH に影響される
d.PG 濃度は PPI 内服で著明に上昇
設問2 以下のピロリ菌感染診療についての文のうち,誤りはどれか述べよ。
a.ピロリ菌検診にデンカラテックス法を用いることとなり,陰性高値を設定した。
b.胃がんリスク検診として毎年血清ペプシノゲン濃度を測定する。
c.1次除菌の胃酸抑制には PPI ではなくボノプラザン(P-CAB)を用いる。
d.除菌治療の際のクラリスロマイシンは 400 mg/日がよい。
e.胃がん検診の内視鏡検査でピロリ菌感染が疑われ,感染診断と除菌を行った。
解答2 a,b
解説2 a.陰性高値はEプレート(EIA 法)で測定するときにのみ使用する。
b.繰り返し測定しても胃がん予防にはならない。陽性者には感染確認を行う。
設 問 免疫チェックポイント阻害剤をうけているかかりつけ患者が免疫関連有害事象を疑う症状は何か?
主な8つのうち,2つを答えよ。
解 答 発熱,吐き気,意識レベル低下,だるさ,呼吸困難,腹痛,頭痛,手足の脱力(のうち,2つ)
設 問 喘息患者において,2型炎症(アトピー炎症・好酸球性炎症)亢進を示唆する所見を2つ選べ。
① 末梢血好酸球高値
② 末梢血好中球高値
③ 呼気一酸化窒素(NO)高値
④ 肺活量(VC)低値
解 答 ①,③