2026年9月1日号
府医では,臨床研修医を対象とした「令和8年度臨床研修屋根瓦塾KYOTO―2026夏―」を7月25日(土),府医会館にて開催した。屋根瓦塾は,「京都府全体で次代の良医を育てる」を理念に年2回開催しており,全国から視察を受けるなど,先進的な取組みとして注目されている。当日は,研修医45名が参加し,卒後11年目までの若手指導医27名が指導にあたった。今回も若手医師が中心となって研修内容を企画・構成し,講師も務めた。
参加者は症例をベースとしたシミュレーションを受講。所属施設の異なる研修医とグループを作って取組むことで,他施設の研修医と交流しながら学ぶ貴重な機会となった。参加者は積極的に研修へ取組み,府医オリジナルスクラブを着用することで一体感も生まれ,活発な学びと交流の場となった。
冒頭,挨拶に立った上田府医副会長は,屋根瓦塾の狙いやこの取組みが全国へ広がっていることを説明し,オブザーバーとして参加した,自県で屋根瓦塾の開催を検討している熊本県医師会と埼玉県の関係者を紹介。
今回からは参加者のグループに指導医も加わりアイスブレイクを行った。自己紹介やグループメンバーの共通点を見つける活動を通じて,一緒にレクチャーを回る仲間とのヨコの繋がりができたほか,指導医とのタテの繋がりを築くこともでき,会場は和気藹々とした雰囲気で包まれた。
“明日から使える臨床力を持ち帰っていただく”ことを目標に,実践的な技術を学ぶ「シミュレーションシナリオ」を準備。標準的な医療を意識したスライド作りや,見落としの多いポイントなどをわかりやすくレクチャーすることで,若手指導医にとっても,指導を通じて知識を整理し互いに学び合う機会となることが,本研修会の特徴の一つである。
今回は,「アドレナリン筋注」,「グラム染色」,「Aライン」,「徐脈」,「画像診断」をテーマにした5つのブースを設けて,参加者は各ブースを35分ずつ受講して回り,シミュレーターなどを用いた体験を通して,救急外来で遭遇する場面を想定した実践的な技術の習得を図った。
Aラインのブースでは,「まだ経験をしたことがないため具体的に体験できてよかった」という意見が挙がった。また,画像診断のブースでは「放射線科の先生に直接指導していただきとても勉強になった」や「質問しやすい雰囲気で有難かった」などの声が寄せられ,参加者と指導医が活発にコミュニケーションを図る様子がうかがえた。
休憩時間には,異なる施設の研修医や指導医が情報交換をするなどグループ内での交流が積極的に行われていた。
参加者の中には,今後教える側として参加を希望する研修医もいて,さらなる発展が期待される。
府医では今後も,研修医をはじめとする若手医師育成の支援に努めていく方針である。
稲葉 哲士(市立福知山市民病院)
佐伯 洋輔(京都第二赤十字病院)
山本 真丈(宇治徳洲会病院)
辻 克規(市立福知山市民病院)
向井 周(洛和会音羽病院)
天野 将明(京都府立医科大学附属病院)
益成 湧太(洛和会丸太町病院)
根本 清正(宇治徳洲会病院)
井田 学(洛和会丸太町病院)
八田 陽文(市立福知山市民病院)
小川 雅文(京都府立医科大学附属北部医療センター)
田中 幸介(京都大学医学部附属病院)
田中 秀和(市立福知山市民病院)
尾崎 真友(洛和会丸太町病院)
海津 翔太(市立福知山市民病院)
藤岡 篤司(洛和会音羽病院)
坂東 篤明(京都中部総合医療センター)
中島 康太(宇治徳洲会病院)
中島 太朗(宇治徳洲会病院)
北村 孝一(市立福知山市民病院)
林 寛人(松下記念病院)
三輪 樹(綾部市立病院)
上田 哲(和歌山医療センター)
若月 開(滋賀県立総合病院)
稲葉 結衣(京都府立医科大学附属病院)
金岡 泰毅(京都府立医科大学附属病院)
大阿久達郎(京丹後市立弥栄病院)