2020年4月1日号
医薬品は,原則として承認された効能・効果および用法・用量を前提に保険適用されていますが,
保険適用を迅速に行うことでドラッグ・ラグを解消する観点から,一定の条件を満たした医薬品に
ついては,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量についても保険適用を可能とする取
り扱いが,平成22 年8月25 日の中医協総会にて了承されています。
これを受けて,下記のリツキサン点滴静注については,追加が予定された効能・効果および用法・
用量についてもすでに保険適用されていましたが,今般,2月21 日付で医薬品医療機器等法に基
づく承認事項の一部変更承認がなされ,上記取り扱いによらず保険適用が可能となりました。当該
品目の今後の使用にあたっては,新しい添付文書をご参照いただくこととなります。
また,2月28 日の薬食審第二部会における事前評価の結果,下記のサンドスタチン皮下注につ
いて公知申請を行っても差し支えないとされ,今後追加される予定の効能・効果および用法・用量
についても2月28 日から保険適用が可能となりましたので,併せてお知らせします。
記
○一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え)
販売名:リツキサン点滴静注100mg 及び同500mg
会社名:全薬工業株式会社
追記される予定の効能・効果:後天性血栓性血小板減少性紫斑病
追記される予定の用法・用量:
通常,成人には,リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/㎡を1週間間隔で4回点滴静注する。
追記される予定の注意喚起:
【効能・効果に関連する使用上の注意】
後天性血栓性血小板減少性紫斑病に用いる場合は,再発または難治の場合にのみ使用を考慮すること。
○一般名:オクトレオチド酢酸塩
販売名:サンドスタチン皮下注用50㎍,同皮下注用100㎍
会社名:ノバルティスファーマ株式会社
追記される予定の効能・効果:
先天性高インスリン血症に伴う低血糖(他剤による治療で効果が不十分な場合)
追記される予定の用法・用量:
先天性高インスリン血症に伴う低血糖の場合通常,オクトレオチドとして1日量5㎍ /㎏を,3~4回に分けて皮下投与または24時間持続皮下投与する。なお,患者の状態に応じて適宜増減するが,最大投与量は1日量25㎍ /㎏までとする。
追記される予定の注意喚起:
【効能・効果に関連する使用上の注意】