府医第203回 臨時代議員会を開催

 新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み,府医では多人数の集まる会議等を自粛し,標記代議員会についても,3月14 日(土)から19 日(木)に日程変更し,正副議長ならびに府医役員の出席の上,可能な限り書面による議決権行使をもって議案の決議を行うこととし開催した。代議員数108 名のうち103 名より書面による議決権行使書の提出があった。

自粛が成果に結びついているものの,ウイルス自体の病原性が高くないので,表に出てきていない感染者はたくさんいるのではないかとの考えを示した。

 府医としては,感染はすでに蔓延期に移行していると認識しており,予防や対策の焦点は,「重症化する人をいかに適切に早く見出すか」,「重症化した人を適切な医療に結び付けること」の2点であるとした。また,感染予防策の衛生資材(マスク,グローブ,エプロン,手指用消毒薬等)の不足を問題点として挙げ,衛生資材がなければ,医療機関で安全に診療はできないと衛生資材確保の重要性を指摘した。

 PCR 検査をもっとすべきという意見もある一方で,キャパシティの点から,症状のある方に対して,かかりつけ医のレベルで検査の適否の判断と患者に対する指導を行うことが重要であるとし,政府の方針に従って,「軽い風邪症状の患者からの相談に対しては,原則自宅療養を勧める」,「37.5 度以上の発熱が4日以上続く場合(高齢者や基礎疾患等のある患者は2日程度),または倦怠感,呼吸困難がある場合には,帰国者・接触者相談センターに連絡する」を徹底する方針を改めて示した。さらに,帰国者・接触者外来においても防護資材が無ければ,さらなる感染者の拡大には対応できないので,衛生資材の確保を引続き行政へ申し入れるとともに,今回しっかりと検証した上で,今後のために備蓄等の準備をできるように対応をしていきたいとの意向を示した。

 続いて議事に移り,第1号議案「2020 年度京都府医師会費の賦課徴収および減免に関する件」が上程され,賛成多数で可決された。

 日医代議員・予備代議員選挙は,「日本医師会定款16 条第3項および第4項」ならびに「一般社団法人京都府医師会における日本医師会代議員・日本医師会予備代議員選挙規定」に基づいて行われた。府医の代議員・予備代議員の定員は7名であるものの,「本選挙規定第7条」により松井府医会長は無投票で日医代議員とすることが定められていることから,代議員6名,予備代議員7名について立候補を求めたことを報告。締切日に候補者が定数を超えなかったため,「本選挙規定第14 条」により投票を行わず,日医代議員に北川府医副会長,濱島府医副会長,小野府医副会長,内田府医理事,谷口府医理事,西村代議員会議長の6名が,日医予備代議員に禹府医理事,神田府医理事,畑府医理事,松田府医理事,上田府医理事,山下府医理事,武田府医理事の7名がそれぞれ当選した。

2020 年度 京都府医師会費割当表

賦課割合

A= 100 : B1= 18 : B2=4 : C=0 : D=4 A会員以の会員の会費月額100 円未満は四捨五入

減免額

<参考>
会費賦課徴収規定第8条第3項
医業収入が一定額以下かつ医業所得が一定額以下のA会員については,その理由を具した申請により,理事会の議を経てこれを減免することができる。
会費賦課徴収規定第8条第4項
満80 歳に達したA会員(高齢者A会員)については,その翌月より会費を減免する。
会費賦課徴収規定第9条第1項
満80 歳に達したB1会員,B2会員及びD会員については,その翌月より会費を免除する。
会費賦課徴収規定第9条第2項
前条第4項の会員のうち,医業収入が一定額未満の者については,その理由を具した申請により,理事会の議を経てこれを免除することができる。

2020年4月15日号TOP