2023年4月15日号
京都府医師会 理事 角水 正道
胃がん内視鏡検診は令和5年度,いよいよ広域化されます。
これまでは,内視鏡検診を施行している市町村でそれぞれ医療機関を募集,認定していました。しかしこれから順次検診が広がる中で,一つ一つの市町村が別個に医療機関を認定するのは手間がかかる上に受診者・実施医療機関双方にとっても煩雑です。また,検診受入数が十分に見込めない地区においては,住民が近隣市町村で受診できる広域化は望ましい制度と思われます。さらに,京都府ではクラウド型二次読影システムASSISTAを利用することで,府全体を一元的に精度管理することができます。そして精度管理については京都消化器医会から温かいご指導・ご支援を受けております。
広域化に向けて実施医療機関・二次読影医の募集を地域医療部通信(付録)に掲載しています。詳細は地域医療部通信をご覧ください。募集・認定は通年実施しておりますので,いつ応募いただいても迅速に審査・認定いたします。また,これまで,市町村で認定されていた実施医療機関の皆様におかれましても,是非広域化にご協力いただければ幸いです。
現段階では,京都府広域化を実施している市町村はありませんが,複数の地区でご検討いただき,また,府医事務局にお問い合わせがございます。京都府は検診広域化を推進しており,各地区医におかれましても市町村から内視鏡検診の実施につきご相談があるかと思いますが,その際は是非ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
広域化が軌道に乗り,一人でも多くの府民が内視鏡検診を受診され,胃がんによる死亡率が減少するとともに,府内の内視鏡医同士が仲良くスキルアップすることを夢見ております。