2023年6月1日号
中京西部医師会副会長兼レクリエーション係
杉本クリニック泌尿器科・皮膚科
杉本 浩造
私たち開業医は病院勤務の先生方とは異なり、自営業であるが故に情報量が極めて少ない状態にあります。それを補うのが中京西部医師会や京都府医師会の役割であると考えています。情報を共有するために不可欠なものは書面でのやり取りだけでなく、正木新医師会長の言葉を借りれば『コミュニケーションを取る』ことではないかと考えています。新型コロナ感染症発生以前は、講演会後の懇親会やバスツアーによるレクリエーション旅行で親睦を深め、情報交換を行ってきました。しかしながら、2020年初春から新型コロナウイルス感染症が流行し始めてからは、研修会も web開催となり、レクリエーション旅行も中断せざるを得ない状態となりました。中京西部医師会の理事会や役員会も Hybrid 形式となりました。このため、会員同士の関係が疎となってしまいました。個人的にも毎日がコロナワクチン接種に追われ、週末は接種券の取り込みと G-MIS の入力に追われ、レセプト前には接種券のコピーとV-SYS への入力を行ううんざりした日々を過ごしてきました。こんな中、昨年夏に前会長の松尾先生に密にならないようなレクリエーション旅行なら行っても良いかとお尋ねしたところ、快諾を得ることができました。以前参加したことのある『らくたび』さんの若村さんに連絡を取り、バスや電車は使わずにイヤホンガイドでのウォーキングをお願いしました。昨年 11月6日西陣界隈の寺院を巡るツアーを企画していただき、最後は『萬重』さんで遅めの昼食を取り、交流を取ることができました。その後参加者がコロナに感染したという連絡はありませんでしたので、ツアーは成功したと考えています。
旅行はリフレッシュするには最高の武器だと考えています。個人でバスツアーに参加するのは自己責任の範囲内だと思います。私自身、2月23日には吉田神社と龍安寺をめぐるバスツアーに参加しました。吉田神社はうさぎ年ということもあり新年は1時間以上待ちだったそうですが、2月ということもあり、密にならずに参拝できました。なぜ吉田神社がうさぎなのかというと、前述の若村さんのラジオ放送(FMα-ステーション、毎週金曜日 pm 3~4)の説明では、京都市の地図を見て北を 12時(ねずみ)としますと3時方向はうさぎになり、東からの疫病を守るために吉田神社ではうさぎを祀っているのだそうです。龍安寺では「雲竜図(襖絵)」の特別公開を見ることができました。その日は2月にもかかわらず暖かく、日々のストレスを解消することができました。
4月9日には海津大崎の桜の花見ツアーに参加しました。例年より開花が1週間早かったこともあり、ほとんど散っていましたが、新緑が鮮やかで元気を貰って帰宅しました。また、5月3日から一泊二日で香川県父母ヶ浜と世良高原のツアーにも参加しました。父母ヶ浜は「天空の鏡」と言われ、日没にはマジックアワーが見られる予定でした。ただ、当日は風が無く鏡面像は撮影できましたが、雲により肝心の夕日を見ることはできませんでした。ちなみに、次女が以前に行った時には夕日を見ることができたそうですが、風があり鏡面像は撮影できなかったそうです。なかなか旅行会社のパンフレットどおりにはいかないようです。翌日には広島の世羅へ行き flower village 花夢(カム)へ行き、芝桜とネモフィラを見てきました。綺麗だと思いましたが、他の観光客の人が例年はもっと綺麗だと言っていましたので、開花時期のピークが過ぎていたのかもしれません。その後、世羅高原農場へ移動しチューリップを見てきました。遠目に見る分には綺麗なのですが、一輪一輪をよく見ると、しおれかけていて、老いた自分を見るようでした。
今度、『第7回丹後天酒まつり 2023』に参加する予定です。5月27日と 28 日に合計9つの酒蔵を見学・試飲するツアーがあります。さすがに、土曜日を休診にして、酒蔵巡りをするわけにはいきませんので、 28日の日曜日の4蔵分だけ申し込みました。バスツアーなので、遠慮なく試飲できるので楽しみにしています。家族には「すべては中京西部医師会のレクリエーション旅行の下見と立案のため」という大義名分のもと、許可を得て出歩いています。
レクリエーション旅行を決定するにあたって重要なことは、何をメインにするかだと思います。食事でもいいですし、観光地で選択するのでも良いと思います。ただ季節変動を予測することはプロの旅行会社でも見誤ることがあり、この時期ならこの景色やこの花というのではなく、天候に左右されないコース選びが大切かと思います。その意味では、お城や寺院などの建造物は天気の良し悪しはあれ無難なのかもしれません。
今度行われる中京西部医師会の5月21日のレクリエーション旅行もイヤホンガイドでのウォーキングにしました。北野天満宮や千本釈迦堂周辺を散策するコースで、いつものように散策後は遅い目の昼食を天ぷら料理の『天喜』さんで取り、盛り上がる予定です。ただし、天気が悪ければガイドを短縮していただいて、早い目の昼食になるかもしれません。今後のコロナ感染症の状況を見ながらになりますが、早く以前のようなバスツアーによる近江牛や黒田庄牛を食べに行くようなレクリエーション旅行に戻していきたいと考えています。
正木新会長は「失われた3年間をこの2年間で取り戻したい」というスローガンを4月の総会で述べていました。これは新型コロナウイルスが5類に移行したことで、可能になると思います。昨年、中京西部医師会は 75 周年を迎えましたが、残念ながらコロナ感染症の影響で、75 周年記念事業を行うことができませんでした。1年遅れになりますが、今年度記念事業を行う予定です。これに向けて私たち中京西部医師会では理事や役員だけでなく、会員間の十分なコミュニケーションを取っていきたいと考えています。
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会員数:320 人(2023.5現在)