2020年6月15日号
府医では新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け,去る4月29 日より京都府の委託事業としてPCR 検査を行う「京都府・医師会 京都検査センター」を発足いたしました。この検査センターは検体採取にご出務いただく会員をはじめ, すべての会員のご助力により速やかに運営を軌道に乗せることができました。現在は政府の緊急事態宣言も解除されることとなり,京都府における新たな感染者もみられなくなりました。しかしながらご高承のとおり感染症対策においては第二波あるいは第三波が到来する蓋然性は極めて高く, 一定の期間はこれに対する備えを欠かすことができません。今後も会員各位のご要望に応じて,行政機関との連携のもと,「京都府・医師会 京都検査センター」は暫時,継続して運営してまいりたいと存じます。
今回は4月29 日以来のPCR 検査の申し込み状況をお知らせいたします。5月末日までの申し込み総数は375 件(内妊婦は168 件)となっております。この中で実際に検査を実施することになったものは315 件(内妊婦は140 件)です。なお,この中で陽性と判明したものは2件でした。申し込み総数と実施数の60 件の差はドライブスルーであるために自動車の手配がつかなかったものや,急を要して行政検査の扱いとなったもの, あるいはキャンセル等が含まれます。
この間の申し込み内容を分析すると,連休明け以降に申し込みが急増したものの,5月末に向けて減少しております。年代別(妊婦)では20 代から30 代が多くなりますが,これを除けばほぼ均等に分布しています。年代別(性別)では20 代と70 代以外は女性が多くなっています。
今後,京都市内の各地区医推薦の先生に交代で「京都府・医師会 京都検査センター」の「相談チーム」にご参加いただくこととなっております。これからも広くご助言を頂戴しながらセンター運営を進めてまいりたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。