地区だより 下京東部医師会

庶務担当理事 波柴 尉充

 下京東部医師会は 1947 年に誕生し、昨年で創立 75 周年を迎えました。当医師会は下京区と南区を合わせた東側にあり、北は錦小路、南は十条通、東は鴨川、西は西洞院通・新町通・油小路で囲まれた範囲となります。昨年度は8名の新入会員があり、A会員 80 名・B会員 24 名の合計 104 名(令和5年3月31日現在)の小規模な医師会です。入院設備のある病院はありませんが、近年会員数は増加傾向にあり今後も積極的に入会を勧めていきたいと思います。
 近年特にこの3年間は世界中が新型コロナ感染症に振り回された期間となりました。5月8日に新型コロナ感染症が5類に移行し2週間ほど経過したタイミングで執筆しておりますが、コロナ禍が始まる以前のような生活が戻りつつあり市内は外国人観光客で溢れています。交通渋滞も発生しておりタクシーも掴まり難くなりました。仕事終わりに外食をしようとしても長蛇の列で、ホテルも宿泊客でいっぱいでホテル建設も再開されています。京都市に活気が戻ることは大変喜ばしくもありますが、個人的には子どもの頃の京都を懐かしく思います。今では観光地として有名になった寺院で少年の頃正月に凧揚げをしていたのも良い思い出です。
 新型コロナ感染症が5類に移行したことで、本年度は地区医師会の活動もコロナ禍以前の活動に戻し、3年間中止していたビールパーティーを7月に、敬老月見の宴を9月に、秋には会員・家族の日帰りレクリエーションを予定しています。また来年の新年名刺交換会はビンゴ大会などの余興も行い、会員の家族も参加しての大人数で開催したいと考えており、対面での交流を今から非常に楽しみにしております。

 昨年度の学術活動は製薬会社共催の学術講演会を3回、当医師会員向けの短時間講演会を6回開催し、コロナ禍以前と同レベルまで回復しました。コロナ禍によりweb での会議やミーティングが定着したことで、他府県の先生方への web での講演依頼が容易になりました。また京都府北部など遠方のため会場参加できなかった講演会に web で参加することができるようにもなりました。こうした時間的・経済的なメリットを享受できた面もありますが、講演者にとって会場の雰囲気や手応えを感じ難く、戸惑うといった意見もいただいています。今後の講演会開催はどういった形で行うのが良いか、長所を残しながら工夫していきたいと考えています。マスクを外す機会も増えており、コロナ禍を経験したことで以前に戻るというより、新しい社会生活が形成されていく過程にあると感じています。

下京東部医師会
〒 600-8039
京都市下京区御幸町通四条下ル大寿町 404
前田内科医院2階
TEL:075-741-8976 FAX:075-744-0583
H P:https://shimotou.com/
e-mail:info@shimotou.com
会 長:深江 英一
会員数:104 人(2023.3現在)

2023年7月1日号TOP